2月23日は令和の天皇誕生日で、普通の一般参賀で皇居内に入れる。前年はコロナ明けとは言えず、入場制限があった。
下調べの期間で天気予報を無視して計画を立てる。久しぶりということで過去最大級と予想し、第一回目のお出ましが9時半ということで予定を組んだが、しかしこの情報の根拠が不確実で常識的には10時以前の一般参賀は無いと思い、天気も雨模様で、予報では郊外は雪もあるという。皇居には東御苑の所で持ち物チェックがあるので金属類は減らす、手に持つように減らす。不慣れな人も計算に入れて9時半の手荷物検査場へ行く。終わると4列目に並ぶ。列の幅は5M以上もあった気がする。列と列の間に1Mのすき間。トイレ駆け込み用かもしれない。とにかく寒いし、地面は砂利で雨水がたまり、人との間隔を傘で開けているので寒風が通り抜ける。到着後10時少し前に列が動くのを見える。遠くの方に別の集団が見えて、あれはなんだろうと思っていたが日比谷の方からの来た集団だろうとおもった。これが本当ならサクランボのような二つの塊にそれぞれ髪を解く櫛ののような並び方をした集団が皇居の二重橋の門に向かって合流する。門を入ると皇居で昇り坂。橋の上から皇居前広場を見ると空き地が見える。少ないと感じる。帰宅後の報道では1万数千人という。
宮殿前広場に入ると大混雑。約25Mから30Mほど離れている位置で待つ。傘で前方が見えない。しきりに警察官がマイクで話しているが寒すぎて足がおかしい。10時20分に間も無くと放送があって、列が前に進む。なんと傘を差している人が減り、隙間が狭くなり、前に動き出した。この時はほとんど雨が降っていない様子。家に帰って見るとTV各局のニュ-スや動画で見ると傘は閉じられている。何か自発的に閉じたようだ。自分の前にいた外国人は傘が開いていた時は仲間と話していたが、天皇陛下の挨拶時には誰も話さず良く聞こえた。その後に外野席というべき所に陣取っていた昔気質の団体が天皇陛下万歳と何回も声出ししていたが、前の一般人の中からは数回の声しかなかった。今度の一般参賀は自分自身は二回目で前の参賀の時はもう少し万歳の声と回数がおおかった気がした。

家で編集の無い2024年一般参賀の動画を見ていると、終わった後に宮殿前の広場から出る時には多くの人が傘をさしていて、周りが見えなくなった。この配慮は誰も指図しているとは思えない。小雨だったからできたのだろうか。傘を閉じたら良く前が見え、傘とは逆にスマホを持った手が伸びている様子が見える。雨でもらった日の丸を振ることもなく、家に持ち帰る。
寒かったけれど心はあったかい。