年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

台東区史・荒川区史編纂者の苦悩

2024年09月20日 | 宅老のグチ
図書館の郷土資料室で地域の資料を読んでいると、地域独特の歴史や言い伝えが残っている。地域史は小中学校の社会科教師の基本となる文献で時々教師のような人がガランとした地域史の部屋で本を読んでいる。地域の歴史は地域の人が文献が少ないし、ある文献でも日本史学者の歴史観と食い違う様子が見える。そこから地域の編纂が終わり、普通の一般人となって、自分が書いた、または書ききれなかった悔いのある地域のネタ本で苦悩が吐き出されている様子が台東区史、荒川区史編纂者に見える。これは戊辰戦争・特に上野戦争・彰義隊の戦争の評価である。そこから染み出て来る逸話が普通の日本歴史の学者の記述から離れていて、どうしても福神漬の様々な普及に至る過程に影響があると思うようにになった。

上野公園とその付近  著者名 豊島寛彰
豊島寛彰さんという人は台東区史の編纂に参加していた人で区史に書けない、書ききれない下谷の歴史をこの上野公園とその付近という本で気持ちを出している。それだけ地域の歴史と気持ちの歴史が上野という地で離れている。あとがきで区内のある寺で住職が学校の生徒が寺内でいたずらしているので注意してもらいたいと相談を受けた。豊島さんは教育委員会の所属し、区史を編纂していたので、頼まれたようだ。
 郷土の歴史は地域の歴史で郷土教育の振興に考えが及ばないと、若者が寺院等の文化財を守る意識が生まれないとおもっている。
 今の学校教育は上級学校への受験のための教育で、入学試験に出ないものは手抜きされがちで、さらに歴史において、日本史学者の説に従った歴史観を覚えないと点数がとれない。そこが自分の親族の記憶と歴史知識が合致しないことで郷土を守る意識が薄れる。お祭りの語源は政治の事を意味している。
 神社仏閣の落書き被害の多い所は、上級学校の入学率が良いが郷土教育がおろさにされていで、無関心で放任で生徒を注意しても無駄である。郷土愛を育てる教育が地域の文化財等の愛護に繋がると言っている。
 チョットした空き家の窓ガラスの破損を放置すると次第に地域の安全が失われる。地域のごみもそれを放置すると地域全体がゴミ屋敷化し、そこから他の地域からゴミが搬入されて、巨大化される事例が増えている。ゴミの問題は他人事ではないが処理を考えると難しい。
コメント
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