『剛心』木内 昇(集英社2021年)
■ 『剛心』。辰野金吾、片山東熊と共に明治の三大建築家と言われる妻木頼黄(よりなか)が主人公の物語と知り、買い求めた。タイトルの剛心は建築用語だが、書名としては主人公の妻木頼黄という人物を評したことばだろう。
帯の本書紹介文を載せる。
**天涯孤独の身で17歳にして単身渡米。
帰国後、その力量を買われ、井上 馨の官庁集中計画に参加。
御一新前の美しい町並みを愛し続けた妻木は欧米化一辺倒の都市計画に反発、
西欧の新しい技術に学んだ“江戸の再興”を心に誓う。
いくつもの難局を乗り越え、
国の未来を議論する場としての国会議事堂の建設へと心血を注ぎこんでいく――**
写真の本書カバーの装画は日本橋の目一杯羽を広げた麒麟がいる装飾柱、デザインしたのは物語の主人公・妻木頼黄。
これは読まずにはいられない。
読み終えたらまた書こう。