『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

統計学

2009年03月11日 | Weblog
天気が良くて、春らしくなったと思っていたけれど
帰宅時間の6時ごろに、空から雪が降ってきた。
天気予報では雨の予報は無かったのだが、家に帰ってから
テレビの天気予報で気象予報士が謝っていた。

最近の気象予報は、ひと昔前に比べたら飛躍的に精度が上がった。
気象予報というのは、統計学だから予想外の事が起こっても
おかしくはないのだが、そういう意味でも凄いなぁ...と感心する。

ウィンドサーフィンをやっていたり、その前は登山に凝っていて
何かと天気図を見ては翌日の天候を予測する事を、
遊びの中で覚えて来たけれど、今日のような上空の空気の流れが
判らないと、天候の急変は予想できないのも仕方が無いだろう。

僕の専門分野の高電圧技術は、見えない部分をどう予測するか?
経験の積み重ねで、見えない部分の事をどう想像するか?
それが仕事の大半を占める。
そういう意味では、高電圧技術は一種の統計学とも言えるかも知れない。
気象予報の世界も経験がものを言う分野のようなだけに
僕は、昨今の気象予報の正確さに、凄く感心してしまう。

科学技術が進歩して、バーチャルやシミュレーションが色んな分野で
多く使われる様になってきたが、あくまでそれは仮定の世界。
バーチャルとは、まさに作り物。
僕の仕事でも、機械設計に3DCADと言う、本物のように立体的に
設計図を作って行く道具があるのだが、そういうもので作れるように
錯覚してしまう事もしばしばある。
典型的な例が、回せない場所にボルトがくっついていたりする事。
自分で物を組み立てた事のない設計者が、こういうミスを良くする。

同じようなのがシミュレーション。
これはもっと最悪。出てきた結果に、データを合わせこむから、
一個の事例では、シミュレーション通りに実際のものが動く。
良く考えれば、動いたものを動くようにデータを合わせ込んだ
モデリングをしているのだから当たり前の話。
だが、それに気がつかない人間が多い。

失敗したデーターをどれだけ盛り込んでいるか?
が、シミュレーションの精度を向上させる鍵なのだが、
得てして、シミュレーションに頼る人間は、自分の作るモデルが
正しいと確信して、仕事をするから性質が悪い。
経験が物を言う世界で、数年の経験しかない人間が、
シミュレーションの結果を、上手にプレゼンしてしまうのも良くあるケース。

まぁ、そういうのは若手には通用しても、ある程度の経験者には
逆に馬鹿にされてしまうのですが、本人は気がつかない。
そういう事をズバリと言ってしまうから、僕は嫌われるんですけどね・・・

天気予報、手書きの時代から始まって、長年のデーターを
きちんと活かしているという点では、見習いたいと思ったゆうちゃん、
なのであります
コメント
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