戦後、昭和50年代から60年代にかけて行われた、
旧日本海軍の元参謀たちによる「反省会」のドキュメント。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090809.html
大日本帝国海軍・軍令部。全ての基本作戦の立案・指導にあたり、
絶大な権力を持った『軍令部』のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合「反省会」。
膨大な時間を費やして行われた「反省会」の録音が公開され、番組では
400時間の証言と称して
第一回 開戦 海軍あって国家なし
第二回 特攻 やましき沈黙
第三回 戦犯裁判 第二の戦争
の3回にわたる放送。
昨夜、偶然観た「第一回 開戦 海軍あって国家なし」に続いて
今夜は、「第二回 特攻 やましき沈黙」を観た。
正直言って、こんな人たちが日本という国家を動かしていたのか・・・・
と、言葉にならなかった。
中には、この中に居ながら軍部のやってきた事に批判的な方が居て
「戦争というのは1%でも、生きて帰れる可能性を残さなければ戦闘してはならない」
と、言っていた人も居たけど、それも終わってからだからこそ言えた事。
特攻というのは、その可能性を全て奪ってしまうもので、
「あってはならない」と、その当時から思っていたらしい。
が、戦争という異常な空気の中ではタイトルにあるとおり
「やましき沈黙」せざるを得ない状況に陥ってしまうものだとも言っていた。
日本海軍の参謀たちの愚かな行動で特攻隊に召集されを、戦後20年以上経って反省し
その記録を残そうと、努力したことは認めるが、
番組を見ていて、この参謀たちが最後の最後まで自分たちの保身のために
裏工作を続けたことを第3夜では放送するらしい。
国を動かす人間が阿呆で一旦、こうだと思い込んだら国ごと手段が目的になってしまった。
「八甲田山」もそうだけど、こうと思ったら後戻りできない指導者。
「後戻りは恥」と、撤退する勇気が無いだけの話なんだけど、
一つの方向に皆が行く・・・こういうのは日本の国民性なのだろうか?
しかし、その首謀者たる海軍が、陸軍大将の東条英樹にすべての責任を
押し付けて、海軍大将は終身刑の後に釈放された。
海軍が解体された直後に出来た組織、第二復員省。
海軍の頭脳と言われた軍令部の参謀の多くが戦後ここで裁判対策を担った。
これには証拠の隠滅と、捏造があったことを後世に伝えなければと
自らを省みるための会合とは言え、その録音は聞いていて呆れるばかり。
先人の事を悪く言いたくはないが、生き残った元参謀とそのために
多大な時間と労力を費やした第二復員省の人間にこれっぽちも
尊敬の念を感じなかったのは、僕だけだろうか?
今の世の会社組織の中でも、この手の嘘や「やましき沈黙」は良く見受ける。
僕はそれが嫌で、声に出して文句を言うから疎まれる。
でも、「やましき沈黙」は会社にとっては都合がいいんだろうね。
正論が常に通るとは思わないが、そうだからと言って正論が否定される
会社組織なんて、長続きしないよね・・・・。
そんな話よりも、特攻隊の成果を確認する役割だった下士官が
涙ながらに語っていた言葉の方が、心打たれた。
自ら先頭に立って戦に臨み、最後には国民総動員で特攻と言う
常軌を逸した作戦に活路を見出し、多くの若者の命を奪ったという
責任を忘れただけではなく、敗戦後に責任を他人に押し付け、
自分はのうのうと生き残って来た海軍大将に怒りさえ覚えた。
今月末に選挙が行われ、日本の将来を託す人間を選ぶわけだが
最近は「核には核で抑止力を」などと、過去の過ちを忘れているような
政治家や政治団体には、この国を任せる気にはなれない。
終戦記念日を前に、ちょっと考えさせられた夜だった。
第三夜もしっかり観ようと思う。
旧日本海軍の元参謀たちによる「反省会」のドキュメント。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090809.html
大日本帝国海軍・軍令部。全ての基本作戦の立案・指導にあたり、
絶大な権力を持った『軍令部』のメンバーが中心となって秘密に集まっていた会合「反省会」。
膨大な時間を費やして行われた「反省会」の録音が公開され、番組では
400時間の証言と称して
第一回 開戦 海軍あって国家なし
第二回 特攻 やましき沈黙
第三回 戦犯裁判 第二の戦争
の3回にわたる放送。
昨夜、偶然観た「第一回 開戦 海軍あって国家なし」に続いて
今夜は、「第二回 特攻 やましき沈黙」を観た。
正直言って、こんな人たちが日本という国家を動かしていたのか・・・・
と、言葉にならなかった。
中には、この中に居ながら軍部のやってきた事に批判的な方が居て
「戦争というのは1%でも、生きて帰れる可能性を残さなければ戦闘してはならない」
と、言っていた人も居たけど、それも終わってからだからこそ言えた事。
特攻というのは、その可能性を全て奪ってしまうもので、
「あってはならない」と、その当時から思っていたらしい。
が、戦争という異常な空気の中ではタイトルにあるとおり
「やましき沈黙」せざるを得ない状況に陥ってしまうものだとも言っていた。
日本海軍の参謀たちの愚かな行動で特攻隊に召集されを、戦後20年以上経って反省し
その記録を残そうと、努力したことは認めるが、
番組を見ていて、この参謀たちが最後の最後まで自分たちの保身のために
裏工作を続けたことを第3夜では放送するらしい。
国を動かす人間が阿呆で一旦、こうだと思い込んだら国ごと手段が目的になってしまった。
「八甲田山」もそうだけど、こうと思ったら後戻りできない指導者。
「後戻りは恥」と、撤退する勇気が無いだけの話なんだけど、
一つの方向に皆が行く・・・こういうのは日本の国民性なのだろうか?
しかし、その首謀者たる海軍が、陸軍大将の東条英樹にすべての責任を
押し付けて、海軍大将は終身刑の後に釈放された。
海軍が解体された直後に出来た組織、第二復員省。
海軍の頭脳と言われた軍令部の参謀の多くが戦後ここで裁判対策を担った。
これには証拠の隠滅と、捏造があったことを後世に伝えなければと
自らを省みるための会合とは言え、その録音は聞いていて呆れるばかり。
先人の事を悪く言いたくはないが、生き残った元参謀とそのために
多大な時間と労力を費やした第二復員省の人間にこれっぽちも
尊敬の念を感じなかったのは、僕だけだろうか?
今の世の会社組織の中でも、この手の嘘や「やましき沈黙」は良く見受ける。
僕はそれが嫌で、声に出して文句を言うから疎まれる。
でも、「やましき沈黙」は会社にとっては都合がいいんだろうね。
正論が常に通るとは思わないが、そうだからと言って正論が否定される
会社組織なんて、長続きしないよね・・・・。
そんな話よりも、特攻隊の成果を確認する役割だった下士官が
涙ながらに語っていた言葉の方が、心打たれた。
自ら先頭に立って戦に臨み、最後には国民総動員で特攻と言う
常軌を逸した作戦に活路を見出し、多くの若者の命を奪ったという
責任を忘れただけではなく、敗戦後に責任を他人に押し付け、
自分はのうのうと生き残って来た海軍大将に怒りさえ覚えた。
今月末に選挙が行われ、日本の将来を託す人間を選ぶわけだが
最近は「核には核で抑止力を」などと、過去の過ちを忘れているような
政治家や政治団体には、この国を任せる気にはなれない。
終戦記念日を前に、ちょっと考えさせられた夜だった。
第三夜もしっかり観ようと思う。