『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

「Chicago Old Days」

2009年08月11日 | Weblog
という輸入版DVDを見つけて買ってきた。
オリジナルメンバーのうち、ロバート・ラム(Vo,Key)、ジェイムズ・パンコウ(Tb)、
ウォルター・パラゼイダー(Woodwinds)、リー・ロックネイン(Tp)の四人は
クレジットされているけれど、テリー・キャス(Vo,G)は拳銃の暴発で死亡、その後
ピーター・セテラ(Vo,Bass)はソロ活動のために脱退、ダニー・セラフィン(Drums)は
解雇とメンバーの入れ替わりがあったが解散せずに現在も活動しているらしい。

高校生の時に初めてブラス・ロックといわれた赤い箱の2枚組みLP
「Chicago」のアルバムを購入し、そのサウンドを聴いて衝撃を受けた記憶があるだけに、
今日買ってきたDVDは期待していた内容とは程遠く、ガッカリ。
演奏は上手いんだけど、何処かが違う。かつての輝きを感じないって言うのかな・・・

70年代のChicagoは本当に実験音楽的な要素があってワクワクしたけれど
テリー・キャスが死亡して、ラブ・バラード路線に移行した80年代にはいくつか
ヒットこそあったけれど、ピーター・セテラが抜けるあたりから、ハッキリ言って
このバンドは、かつてのワクワクする魅力が無くなってしまった。
ピーター・セテラの後釜ボーカルも上手いけれど、何処か引き付ける魅力は無くなり
80年代以降は、解散こそしなかったものの、バンドのパフォーマンスはどんどん
衰退して行ったような印象が強い。

色々と海外のバンドを聞いたりしてきているけど、最近は解散したはずのメンバーが
明らかに過去の栄光に縋って再び集り、もう一儲けしようと再結成する事を良く目にする。
一番、典型的なのがイーグルス。僕はアルバムをすべて持っているし、
自分でもカバーで何曲かやるほど好きなバンドだったが、今のイーグルスには興味なし。
それでもDVDを買って聴くんだけど、ドンフェルダーの居ないイーグルスはイーグルスではない。
ギターの音色に艶っぽさが無くなってしまったからだ。

ビートルズとローリングストーンズは、また違うかな?
ビートルズは売れて行く事によって、メンバー同士に初期の志と微妙に違いが出てきて、最後はメンバー同士の確執から解散と聞いているけど、彼らは音楽の形態が
今のようになった先駆者で、今もその楽曲は愛され続けている。
(ビートルズは余り詳しくないから、突っ込まないで下さい。)

ストーンズはその対極にあるバンドかな?
メンバーの入れ替わりが殆ど無く、初期のコンセプトを変えることなく
今でもずっと維持しているバンド、こういうのは結構少ないよね。
KISS、ドゥービー・ブラザーズ、エアロスミスなんかもその口かな?

中でもドゥービー・ブラザーズは、メンバーが入れ替わりながらも、
それに合わせて、音楽性もどんどん進化している気もする。
音楽性も変遷を重ねながら、「現役」って言う感じがするのはこのバンドだけかな?
KISSやエアロスミスもメンバーが代わっても、ストーンズ同様に音楽性は変わっていない。
Chicagoも実はそうなんだけど、どうも駄目になってしまったバンドのイメージが強い。
それだけ若い頃に好きで入れ込んでいたのかも知れない。本当に好きだったからね。

「Chicago」のDVDを観ていると、何処かのハウスバンドを見ているよう。
上手いんだけど、次の展開が予想できちゃったり、意外性が無い。
音楽のライブって言うのは、演奏する場所、オーディエンスの質とかが
微妙に影響して、その都度演奏が違うから意外性や驚きや、感動に繋がるんだけど
「Chicago」のライブDVDからは、そういったエネルギーが伝わってこない。
円熟・・・・と一言で言い表わすには、ちょっと違う気がした。
コメント
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