『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

地球の裏側に居る兄貴

2011年02月21日 | Weblog
お袋が亡くなって、早くも1ヶ月が過ぎた。
この間で、不思議に思うことがある。

あんなに大好きで、いつもお袋のことが頭から離れなかったのに
亡くなってから、一回も夢に出てきたことがない。
今週、お袋の遺影と一緒に遺骨を自分の部屋に連れて来て
枕元に置いて、毎日一緒に寝ているというのに
まったく夢に現れないのです。
この話を、姉貴に電話して聞いてみたら、姉貴も同じだという。
そういえば、葬儀のときに叔父もそんな事を話していた。

一昨日、劇団の姉様と一緒に夕食を食べたときに
こういった話をしたら
『それは、思い残すことがないということ』だと言われた。
姉様も、数年前に親を亡くして、妹さんにすべてを託して
自分は何も出来ないままに、亡くなってしまったらしいのだけれど
そのせいで、ずっと夢を見ていた時期があったらしい。

ある日、親が夢に現れて『もういいよ』と言って消えたそうで
それ以来、夢にまったく出てこなくなったらしい。

僕も、姉貴も出来ることは全てやって来たって思っていたけれど
そういうことなのかな?
なんだか、自分が遣り残したことが沢山あって、
それで何かを引きずっている気もしていたのだけれど
そうじゃないのかも知れないと、思い始めている。

逆に、お袋が亡くなる前に最後の挨拶をして、亡くなった前日に
ブラジルへ旅立った兄貴は、死に目に会えず、葬儀にも出られず、
納骨も兄弟に頼んで、思い残すことだらけだろうから
もしかして、毎日のようにお袋の夢を見ているのかも知れない。

いつも自分に責任を押し付けて・・・・なんて、被害妄想的な感情が
この一ヶ月間、自分の中でくすぶっていたのだけれど
そう考えると、一番かわいそうなのは兄貴なのかもしれない。

もう2度と会えないと解っていながら最後の挨拶をして
実家から帰って行った時の兄貴は、どんな気持ちで帰ったのだろう。
自分の事ばかり考えて来たけれど、兄弟で一番つらい思いをしている
兄貴に、もっと優しい言葉をかけてやらなくちゃいけないな。
元々、僕の兄弟は仲が良い、思いやりのある兄弟なのだから・・・・
親父のたった一言の遺言
『兄弟仲良く、お袋を助けて行って欲しい』
は、お袋を中心に兄弟が思いやりを持って・・・、
と言うことだったのかも知れない.
地球の裏側に居る兄貴のことが気になってきた。
コメント
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