演劇集団 円 『ワーニャ伯父さん』

今日は夕方から、かつて一緒にライフガードの仕事をしていた、
俳優の金田明夫さんが主演する
A・チェーホフの『ワーニャ伯父さん』を観に行ってきた。


演劇集団円とは、今の相方Charlie野村さんと一緒に
研究生の公演の音楽を担当した事があって、縁がある上に
その時に偶然、稽古場で金田さんと遭遇したことがあって
その後、リチャード3世に主演された時に見に行ったのが最後で
その時は、特に楽屋を訪ねたりしなかったので、
今回はチャンスがあったら、楽屋を訪ねて行けたらと思っていた。

肝心の芝居。
チェーホフの芝居は、いわゆる古典の部類に入るのかな？
とにかく、一人ひとりの台詞が長台詞で大変そう。
と言うより、辛口の批評をすれば台詞の掛け合いや
軽妙なキャッチボール的なやり取りが少なくて、
どちらかと言うと、長い台詞を交代でしゃべるような印象。
コメディーが好きな僕にとっては、ちょっと退屈な芝居だった。

でも、台詞には気持ちが入っていて伝わってくる。
とてもじゃないが、われわれのやれるようなレベルではなく
プロの芝居って言う、アマチュアとの違いを見せ付けられた感じ。

台詞でちょっと笑っちゃう部分も、笑っていいのか？
悩んじゃったけど、それなりにお客さんの反応を見ながら
芝居をやるところは、さすがだなと思って見せてもらった。

実は金田さんの奥さんは、二人の出会いのころから知っている。
それで、一緒に行ったプールのアルバイト時代の友人が
奥さんに声をかけたら、思い出してくれて楽屋に行くことになった。

僕が金田さんに会うのは実に37年ぶり。
新橋の森ビルの地下に、稽古場があった時代の話をしたら
思い出して『懐かしいなぁ・・・』と金田さん。
しかし、37年経っても全然変わらない。
僕も趣味で芝居をやっていると話をしたら
『芝居はいいよな、続けろよ』と励ましてくれた。

連絡先も聞かず、こちらからも教えるのを忘れて帰ってきちゃったけど
また、機会があったら金田さんの芝居を見に行きたくなった。

演劇集団　円　公演
『ワーニャ伯父さん』
http://www.en21.co.jp/wa-nya_cast_staff.html
CAST
金田明夫　高林由紀子　岡本瑞恵　藤田宗久　
上杉陽一　吉見一豊　　朴璐美　　山根舞　相馬一貴

ＳＴＡＦＦ
作／Ａ・チェーホフ　　
台本・演出／内藤裕子
美術・衣裳／伊藤雅子　
照明／小笠原純　
音響／穴沢淳　
舞台監督／浜辺心大朗
演出助手／金子裕明
図案／ナミヘイ　
写真撮影／森田貢造　
制作／加藤晶子・宮本良太