芝居をやるようになって13年。早いものです。
最初の数年は、これで終わりにしようとずっと思っていた。
今、考えてみれば芝居の面白さが解っていなかっただけ。
4回目の公演で大役が回ってきた。
それでも、上手く芝居が出来なくて『辞めようかなぁ・・・』って思っていた。
僕が芝居に対する気持ちが変わったのは、歌唱指導の石崎先生と出会ってから。
先生の指導は、魔法にかかったように皆が上手くなる。
僕は先生が言った言葉に胸をえぐられた。
僕らはアマチュア劇団。
どうやっても、プロの役者には敵わない。
所詮は素人、ハッキリ言って下手くそです。
皆それぞれ自分の生活を抱えて、決して良いことばかりではない。
そう言った事を抱えながら『えぇ?、あの人が••••?』と思うような、
元気に芝居を一生懸命にやっている姿をお客様に観せて、何かを感じて貰う。
それが我々の劇団の存在意義なんだって••••
その言葉を聞いたときに、何だか僕の胸の中にあったモヤモヤが無くなった。
いままで、格好良くやろうとか、小手先の事ばかりに意識が行っていたんですね。
僕がいつも言って居た『自分は出来ないんだと云うことを受け入れる』事を、
自分が忘れていたなぁ••••って。
それを境に僕は芝居に取り組む姿勢が変わった気がします。
まず、自分が出来ることを可能な限りやる。
そうしているうちに、最初の数年に思っていた
『辞めよう』なんて気持ちは一切出てこなくなった。
僕の人生に色々な意味で影響を与えてきた芝居。
幾つになっても、続けていたいなって思う。
そんな訳で、今は芝居の稽古がある週末が待ち遠しい。
でも、目的は稽古じゃない。
一生懸命にやった稽古の成果を見て頂く公演です。
あと3週間。頑張ります!