明日は朝から舞台の仕込みがあるので、朝から資材の搬入。
髪の毛がボサボサなので床屋に行こうと思っていたけれど、
終末は稽古があって、結局公演の直前まで行けなかった。
そんなこともあって、仕事が一区切りついたので、
今日は仕事を休みにして昼から床屋に行ってきた。
芝居でどんな髪形にしたら良いのかわからないので、
襟足と耳にかかった部分をカットして貰い、白髪を染めて貰うだけ。
床屋に行くと凄くリラックス出来て、僕にとってこの時間は
大事な気分転換の時になる。
散髪を終えて、いつも珈琲をご馳走になる。
そこに店のオーナーであるマスターが来て、いつも世間話になる。
今日は、マスターに
『ゆうちゃんの人生経験を本にしたら面白いよなあ』といわれた。
マスターとの付き合いは、かれこれ50年になる。
マスターは、僕の人生を遠くからずっと見てきて、
時には僕の悩みの相談に乗ってくれたり。
荻窪が好きなのは、こういった人達が居るというのも理由の一つ。
マスターいわく、僕が20代にぷータローをやっている時に
『この人は、どんな人生を送るのだろうか?』
って、興味を持って見守ってきたという。
でも、何でも一生懸命やる姿を見てきて、いつかは他人に出来ない
人生を謳歌するだろう・・・と、思っていたとも言う。
定年まで務めた会社に転職する時も、このマスターに相談して、
ダメ元でやったらいいと薦めてくれた。
僕の仕事や遊びに、いつも本気になって臨む姿を見て来てくれて
『諦めた時点で終わり』
『出来ない自分を受け入れる事』、
『これで良いと思った瞬間に進化が止まる』
と言ったことを、マスターに良く語ってきたから、
そんな僕の生き方の哲学みたいなものと、
人生で学んできたことを『本にしたら面白いだろうなぁって思うんだよ・・・』と言うのです。
まぁ、そんな大した事はしてきていないし、他人に何かを言えるような
そんな何かを成し遂げてきたわけじゃない。
ただね・・・、良くも悪くも他人には真似できない人生を送ってきた気はします。