地域防災訓練が行政や消防署の指導を受けて、今年も実施され地域防災協力員として参加した。
我が地域は、避難所(防災施設)や広域避難場所も5分以内にあり、防災環境としては比較的恵まれている。
今回は、避難所の小学校で、避難所単位の町内会・自治会の自主防災組織を中心に行われ約100人が参加した。
訓練内容は、応急救護や濃煙体験、起震車による地震体験、消化訓練、避難所施設の確認などを体験したが、
状況をみるとまだまだ万全な体制とは程遠いと感じた。
起震車(地震体験車)では、震度7規模の中越地震を30秒間経験したが、一瞬の内に置かれた状況の中で、自分の身を守る体勢が取れるかどうか不安を覚えるのは、皆さん同様である。
今回のように今来るぞと自覚していても、その衝撃は大きいが、これが予想もされない時に突然くれば 誰しもまず気が動転してしまうようである。
これまでも勤務会社において、毎年避難訓練や防災訓練を経験・指導してきたが、
イザというときの心構えや準備が充分浸透するには、時間がかかりそうである。
今回のような体験を重ねることにより、一人ひとりの防災意識が高まることに期待したい。
防災の基本は、自主防災であり、 『自分の街は自分たちで守る』、 『自分の命は自ら守る』という防災意識が住民全員が認識する事が大切であることを再認識した。
アンケートや相互意見交換では、家の転倒防止などの安全対策や防災組織への加入状況、
避難誘導などの防災会議の実施状況など、まだまだ体制は不充分のようだ。
特に、今回の参加状況においても所帯数で約20%台、人数ベースでは10%以下のようで大規模災害が発生すれば、大混乱となる可能性は高いのではないだろうか?
地震や水害などの大規模災害に限らず、災害や犯罪のない住みよい街作りには、人と人との繫がりである健全な『コミュニテイ』の創生が非常に重要である事を痛感している。