NHKのふるさと一番の番組で、我が故郷福井の『越前和紙』が紹介されたので、大変興味を持って見ていた。
越前和紙は、これまでも多くの番組で紹介されているが、今回はタレント江口ともみさんの案内で、
越前市の「和紙工房」長田製紙所の長田和也氏の紹介で、伝統の手漉き和紙の製作過程が紹介された。
越前和紙は、1500年の歴史があり、伝統工芸として有名で生産量も全国一だそうである。
産地五箇地区は、「紙の町」として、伝統を受け継いで 住民の4人に一人は 和紙の仕事に従事されているそうだ。
源氏物語千年紀の特別展が各地で開催されているが、過っては、源氏物語では恋愛の描写なども
越前和紙を使っていたそうで、王朝文化を支えていたようだ。
番組では、紙漉の場面が紹介されていたが、襖や壁紙、照明用紙、タペストリーなど様々の模様紙が創作されている。
長田氏は、和紙創作家として、これまでも国内外に個展や製作発表されておられるそうである。
実演されたテープを重ねたようなデザイン和紙は、すばらしい芸術品で正に匠の技の世界であった。
また、長田榮子氏は、越前和紙の温かさを生かして 手漉き和紙による襖や壁紙や照明用紙などの伝統工芸士として活躍されている。
番組で紹介された小物品の創作品もすばらしいものである。
知人にも越前和紙を使って創作人形を創る方がおられ、この越前和紙をイメージに合わせて特別にオーダーされるそうである。
多くの芸術家が、越前和紙の温かみや独特の品質を生かして創作されているそうである。
プラステイックや新素材が多く出回っている中で、この伝統和紙でつくる『彩の和の暮らし』は、日本伝統の文化である。
ぜひ、この紙の里を訪れたいと願っている。