湘南発祥の地大磯へ、湘南マラソンの受付に出かけた折に 丁度 旧吉田茂邸などの『邸園めぐり』が特別公開が行われていたので散策してきた。
久し振りのバイクライドで、湘南海岸134号線を快走したが、この日は特にサイクリストが多かった。
大磯は、日本で最初の海水浴場が開設されたのを契機に、多くの政財界の要人の別荘が沢山あり、
『美しい日本の歴史的風土100選』に選ばれているそうである。
旧吉田茂邸は、相模湾を一望する小高い丘の上にあり、敷地は1万坪で、本邸は『吉田御殿』と呼ばれた、
総ヒノキ造りの建築で、過っては外国からの貴賓が招かれ、政治家が「大磯詣で」をしたことで有名である。
園内は、吉田茂が毎朝ポチを連れて散歩したそうで、銅像と愛犬の墓や七賢堂、
池などが配置されていて当時の生活ぶりが偲ばれるようだ。
しかし、現在は、西武鉄道の所有から県に売却されたそうであるが、かなり敷地内は野放し状態で荒れ果てていた。
財政的な問題もあるようであるが、歴史的な建造物は行政でしっかりと保存・管理をしてほしいものだ。
園内にある『七賢堂』には、ガイドさんの説明によれば、維新の中心人物など岩倉具視、大久保利通、三条実美、木戸孝充、伊藤博文、西園寺公望、吉田茂が祀られているそうである。
旧吉田茂邸を後にして、旧三井財閥の別荘跡の城山公園を散策したが、こちらも県の管理のもとで、相模湾を展望出来る公園に変っていた。
さらに、島崎藤村旧宅を拝観して、1号線沿いの『鴫立庵』へ移動した。
鴫立庵は、日本三大俳諧道場として有名だそうで、歌人西行法師を慕って江戸時代に、
この鴫立沢に草庵を建てたのが始まりだそうである。
園内には、歴代の庵主の句碑が建てられていて、その中に『鴫立沢』の標石があり、
その裏に記載されている『湘南』という言葉が『湘南』の名前の始まりだそうである。
大磯には、旧伊藤博文邸などまだ著名人の別荘跡などの歴史的な遺産が多く残されており、魅力ある街であることを実感した。
帰路は、平塚を経由してサイクルポタリングを楽しみ、今日の総距離は54Kmだった。
思わぬ距離を踏んだが、翌日のマラソンには結構脚に応えたようだった。