先月のフランススケッチ旅で一緒だった画家の水彩画展が新宿で開催されているので、出かけてきた。
新宿には時々訪れるが訪れるたびに、西新宿の摩天楼街は変貌しているようだ。
この日は、清々しい快晴で摩天楼のビル街には、朝の陽射しが差し込んで輝かしい風景であった。
ビル群の中でも誰の目にも一番目立つのが、異様な姿の『コクーンタワービル』である。
昨秋には建築中だったその景観に驚いていたが、今や都庁以上に最も輝いているビルではないだろうか?
このビルは、意外や専門学校のモード学園で、コクーン(繭)の形は「創造する若者を包み込み、羽ばたいて育つ」を象徴しているそうである。
その外観も無数の白糸が絡まっている姿だそうだ。
IT関連の学校らしく、クリエーターを育てるべく若者の感性を刺激するモード環境が出来ているそうである。
そのようなビル街をさらに進むと、アイランド(i-LAND)タワー街角には、これも通りかかる全ての人の視線を奪うアートがあった。
アイランドタワーのパブリックスペースには素晴らしいアートの数々が見られた。
「人間の愛と未来」をテーマにしているそうで、愛(LOVE)が溢れる街にと願いを込めているそうだ。
そんなアートに魅せられて目指す水彩画展会場に着けば、多くの絵画ファンが会場を埋めるほど多くの方が見えていた。
この会場には、いつもプロ級の画家の展示会が開かれているが、今日も4人の画家の作品が約120点ほど展示されていて、その素晴らしい作品に圧倒された。
それぞれの画風は異なるが、どの作品も今回のテーマである『~水の戯れ~』を描かれており、何回も回廊して見とれていた。
どの作品も素晴らしいが、開催2日目にして多くの売却予約済みの赤マークが付されており、価格も素晴らしかった。
帰路は、京王プラザホテルに立寄って休息したが、ここのロビーにも思わぬアートが陳列されていた。
広いロビーの空間には、端午の節句を祝うつるし雛が、飾られていて行き交う人々が思わず立ち止まり写真に納めていた。
ここでも、子ども達の未来を見つめて和布を心を込めて縫い合わせて感動の作品が、広いロビーの空間に彩を添えていた。
思わぬアーテイステイックな時を過ごして、春の芸術に浸った一日であった。