575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

お猿もお酒?   鳥野

2008年11月18日 | Weblog
11月の第3木曜日はボジョレ・ヌヴォーの解禁日。好き不好きは別にしてイベントとしては華やかで面白い。

因んだわけではないでしょうが、先日のNHK俳句の兼題は「新酒」。担当は長谷川櫂さんでした。

選ばれた12首はさすが秀句揃い。新ばしりと言う別称も知ることが出来ました。

そのなかの一首。ブラジル・アマゾナス州からの投句は、
 「密林にましらの新酒香り初む」
でした。

長谷川師は”落ち着いた句、場面が見えるような”と第一席に推されました。

なんと言う臨場感。ブラジルでこそ、密林を拓いて例えようもない苦労をされた人でこそ、の想いが伝わってきます。

ましら酒とは猿酒ともいい、木の洞に落ちた果実が風雨と温度で自然発酵したもの。美味で薬効もあるとのこと。
森の木陰でゆっくり味わってみたいものです。






コメント (1)
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