575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「忍」の字を手のひらに書いて・・・    遅足

2011年07月22日 | Weblog
海江田さん、国会の審議にのぞむあたり
左のてのひらに「忍」の字を書いたと、
今朝の中日新聞が伝えています。

菅さんが記者会見で、脱原発を発表する直前まで
「原発を減らすのはかまわないが、
ゼロにすると日本の原子力技術が途絶える」と
反対していたとも報道。

原発は、日本の核武装に欠かせない技術。
もんじゅにこだわるのも、核武装のための
潜在能力を持っていたいためか。

菅さんに反対する人たちは、経済界ばかりでなく
国防関係の人たちも危機感をもっているんでしょうね。

戦後、原発を推進した一人に中曽根さんがいますが、
彼の目的も二兎を追う、同じところにあったのかも。

菅さんは顔が「忍」ですね・・・




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昼寝覚しばらく無垢な空の下  遅足

2011年07月22日 | Weblog
以前、荻原先生に診断していただいた句です。
句を推敲していく上での参考にしていただくために
ブログで紹介していきたいと思います。

先生の診断。

昼寝からさめた時の、ぼんやりして新鮮な感じが
巧く出ていておもしろい句です。
ただ、語調がすっきりしません。
とりわけ、中七の「しばらく」や
「無垢な」の「な」が気になります。

たとえば虚辞を入れて、
昼寝覚ひとり無垢なる空の下、のように
知的判断=説明を抜いたほうが、
句としてのまとまりが良いと思います。

     

よく、句は説明にならないように、と言われます。

原因・結果という説明は、読者の想像力の翼を
すぼませてしまうということでしょうか。

先生は「感動を受けた直前に戻りなさい」という言い方をされます。
興が湧いて句になる。これは2つの段階に分かれます。
まず、認識。次に表現。

この時に感動に意味を与えようとします。
意味を与えられた時に句が出来たと思うのですが、
その感動を受けた一歩手前。つまり目で見たり耳で聞いた瞬間。
それを言葉にしなさい、と。



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朝曇り戦後は遠くなりにけり    朱露

2011年07月22日 | Weblog
   降る雪や明治は遠くなりにけり参考。
   作者中村草田男は三十年先輩の俳人。
   昭和二十年八月十五日無条件降伏す。
   耐え難きを耐える癖がついて老いた。

            



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