被災地に降る雪を思いながら、一日も早い春をと、願っていたのに、早くも4ヶ月余。
容赦なく夏は来て、避難所の暑さは耐えがたいものと、思います。
「初めての短歌」の荻原教室も、春からは新メンバーの参加もあって張り切っています。
最近は題が県名から一字、ということになり、作品は多彩。その中の先生のお作を。
「良」
・ 梅がなにやらけむりはじめてなんとなくひとり無印良品にゆく
「大」
・ 春のひかりに紛れて見えず何かしら大きなものがそこにゐるのに
「庫」
・ 金庫などというものはない荻原家はるのひざしのふかみにしづむ
「香」
・ 春の香水あまたひろがるひだまりが残されて誰もゐないバス停
「口」
・ 五月来る口をのぞけば銀冠は擦れてうすくらがりがひろがる
「根」
・ 球根に夏の土をかぶせてゆくやうに或る日の母は父に対して
容赦なく夏は来て、避難所の暑さは耐えがたいものと、思います。
「初めての短歌」の荻原教室も、春からは新メンバーの参加もあって張り切っています。
最近は題が県名から一字、ということになり、作品は多彩。その中の先生のお作を。
「良」
・ 梅がなにやらけむりはじめてなんとなくひとり無印良品にゆく
「大」
・ 春のひかりに紛れて見えず何かしら大きなものがそこにゐるのに
「庫」
・ 金庫などというものはない荻原家はるのひざしのふかみにしづむ
「香」
・ 春の香水あまたひろがるひだまりが残されて誰もゐないバス停
「口」
・ 五月来る口をのぞけば銀冠は擦れてうすくらがりがひろがる
「根」
・ 球根に夏の土をかぶせてゆくやうに或る日の母は父に対して