575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夏の雨歌麿の女掛けてみる    朱露

2011年07月21日 | Weblog
      額の縦三十センチ横二十センチ。
      絵の縦は十四センチ横九センチ。
      女の顔が私を産む前の母に似る。
      本人の私が言うのだからホント。

               



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浴衣句会   麗

2011年07月21日 | Weblog
台風6号の影響で開催が心配された句会でしたが
気象予報士?遅足さんのすばらしい読みで決行。
句会の時間は晴れて台風はどこ?という感じでした。

昨日盛り上がったのはトップ賞の
郁子さん作

     初浴衣たたみて今は母の顔

「今は」はあるかなしか?
時間の経過がわかるのであった方がいいという意見。
一方、俳句は今この瞬間をとらえているから「今は」はあえて言わなくていいという意見。

作者はこの前までは自分が娘だったのにいつの間にか母の顔になっているという見方と
自分の母の顔(つまり初浴衣の子の祖母)にも読める。

3人の娘さんがいらっしゃる郁子さんならではの母の俳句でした。

その郁子さんが自由題では

    扇風機抱え喜ぶ宇宙人

扇風機を抱えて変な声で宇宙人になったのはご本人。
浴衣をたたむ母の実の顔は無邪気な宇宙人でした。素敵。


遅足さんが以前このブログで書かれていた、どこかで見たような
類想句は避けたいという思い。新しくメンバーになられた智恵さんの
フレッシュな表現が活性剤となってきました。

結宇さんの

    浴衣着て母の手逃がる宵の宮

この母の手は子供を自分の物とする魔手かも?少年の目覚めとも詠める。
はたまた手をつないでいるところを女の子に見られたかも?
「逃がる」とした真意は何か?
と皆の妄想は膨らみ続けるのでした。

来月はお盆明けの句会となります。
さわやかなレモンの香りがどんな妄想を掻き立てるかまたまた楽しみですね。麗
コメント (1)
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