575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夏座敷隣の部屋の碁盤かな   朱露

2011年07月08日 | Weblog
     そこに碁盤があって打つ暇がない。
     問題は「碁仇」を作るのが難しい。
     だから諦めて新聞の総譜を並べる。
     寂しい風景だと我ながら思うけど。

             



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六月を両手に持っていて疲れる   遅足

2011年07月08日 | Weblog
船団・えなみドクターの診断です。

最近わたしの参加している句会で、
「予定調和」とか「ステレオタイプ」という言葉がささやかれます。
つまり「誰もが持っているイメージを、
上手に575にした俳句」の事です。
うまく行けば共感の句になりますが、往々にして陳腐な句になりやすい。
一方、全く新しいイメージを求めて作る方法があります。
うまく行けば新鮮な感覚の句になりますが、
へたすると、意味がわからない句にもなる。

これはステレオタイプじゃない方の句です。
「六月」とか「両手」とか具体的な単語が並んでも、
意味はちっとも具体的にならない。
持つ物は、荷物でもアリだし、約束事、仕事のようなものでもアリで、
そこは読む人のお楽しみ。
わたしは、魅力のあるコンテキストだと感じました。


ありがとうございます。ちょっと川柳的ですが。



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