575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

京都のお菓子      遅足

2011年12月09日 | Weblog
今回訪れたのは、本家・尾張屋の蕎麦板。

むかしより京の名物伝左がそばさては蕎麦菓子、と
いうキャッチ・フレーズ

尾張から京に移り住んで五百数十年。
蕎麦屋さんとして有名なお店。
ここの干菓子がソバ粉と小麦粉、卵、砂糖、ゴマ、塩でつくった蕎麦板。
ぱりぱりした口当たりに、ほどよい甘さ。
ついつい手が出てしまう美味しさです。

「俳味豊かな」という宣伝文句の通り、雅な味ではないのが
私にはウレシイのです。

以前に紹介した水田玉雲堂の唐板によく似たお菓子ですが、
水田玉雲堂の方が雅な味があると感じました。

菓子屋として始まり、そば処としても、
京の町衆に親しまれるようになりました、とある蕎麦。
今度は蕎麦を食べてみよう。


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冬籠り捨てる残すと本の山    大橋静荷

2011年12月09日 | Weblog
これは句集「塔」のなかの静荷さんの一句。

最近、断捨離、というコトバが流行したことがあります。
モノの過剰な生活。モノから自由になりたいという贅沢な欲求。
以前は、財産でもあった蔵書。今では、ちょっとお荷物に。

古本をブック・オフに持っていきましたが、
綺麗な本以外はゴミとして処分されるとのこと。
それでは本が可哀想・・・
古本屋さんに買ってもらいました。
意外な本が案外良い値段。全集などは二束三文。

源氏物語の読書会をずっと続けてきた静荷さん。
本の山のなかに暮らしているのでしょう。
大切な本の山ではあれど、年のことを考えると
そろそろ処分する本を決めないと・・・

かくして短い一日は暮れていきます。

             

私が、まだ学生だった頃、家にブリタニカ百科事典の
セールスマンがやってきて熱心に勧誘。
母がようやく、お断りに成功してホッとしたのも束の間。
ドーンと百科事典が送りつけられてきました。
セールスマン氏、矛先を父に変え、職場で契約成功。

この後の父母の会話は覚えていません。
この百科事典、当然、英語です。
弟が、「オレがもらう」と持っていきました。
あの百科事典、いま、どうなっているんでしょう・・・

                   遅足


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