575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

縄跳びや花いちもんめ昭和の子    狗子

2014年12月08日 | Weblog
これはもう時代そのもので。女の子の典型的な遊びだったから。
昭和を思わせますね、と結宇さん。
懐かしいなー、それだけで日暮れまで遊んで、と鳥野さん。

縄飛び。花いちもんめ。昭和の子。
目には青葉山ほととぎす初鰹。
この句、山口素道の句と同じように三段切れになっています。
しかし、両方とも気になりません。
三段切れが成功した句ですね。

縄飛びは明治から學校教育に取り入れられたと書きましたが、
樋口一葉の「たけくらべ」にこんな一節がありました。

「龍華寺の信如、大黒屋の美登利、二人ながら学校は育英舎なり、(略)
春季の大運動会とて水の谷の原にせし事ありしが、
つな引き、鞠なげ、縄とびの遊びに興をそへて長き日の暮るゝを忘れし」

              

応答の一日一句

   突っ掛けでついそこまでの冬羽織    孝

   ご隠居の健脚自慢冬羽織        亜子

今日は太平洋戦争の始まった日。
中日新聞は一面で零戦の元搭乗員の思いを伝えています。
簡単に捨てられる命 戦争罪重い、と。
                        
   十二月八日の霜の屋根幾万       加藤楸邨

                       (遅足)



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