575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

爪を切る音のさびしき霜夜かな   亜子

2014年12月29日 | Weblog
独り居の今夜は爪を切らないで 、と鳥野さん。

夜、爪を切ると親の死に目にあえないとは、母の口癖。
夜遊びを諌めるコトワザだと教えられました。
違うかな?ググってみました。

昔は電灯もなく夜は暗い。
そのため深爪を切ってバイキンが入るから、とありました。
定説はないようです。

亜子さんも、以前は夜に爪は切らなかったそうです。
今では夜でも爪を切っているとのこと。
霜のおりるような寒い夜に爪を切る。
その音は寂しいですね。

霜の夜の句。

  棒の如き身を抱きしむる霜の夜   郡山とし子

  霜の夜の母が肩までさはりに来る  金田咲子

爪を切るでは、こんな句も。

  爪伸びる寂しさ雪が降り出せり   高野ムツオ

             

応答の一日一句

  ゴミ置場わずかに青し冬の草    孝

  バス停の椅子やや固く冬の草    亜子

                    (遅足)

  



コメント
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