575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

痩せ尾根の谷より登る青嵐    能登

2016年07月22日 | Weblog
自由題の一句。一枚の言葉の写真。写生句の秀作です。

痩せ尾根は、両側が鋭く切れ落ちた尾根のこと。
一歩一歩注意して渡っていきます。
青嵐は、夏の季語。青葉を吹き渡る強い南風。

山登りの途中で痩せ尾根にかかります。
見下ろすと青々とした樹林から風が。
夏を象徴する強い風です。
汗を吹き飛ばしてくれる気持ち良い風。
痩せ尾根と情景、青嵐という季語が、作者のこころのをも暗示しています。

                      遅足
コメント
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