575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

にゃんこ句会    麗

2016年07月21日 | Weblog
炎暑の中行われた猫句会。
会場が初めての短歌会館ということで、迷った方も多く汗だくの中での句会でした。実際に猫を飼ったことがあるのは、郁子さんと遅足さんかな?

さて、恒例の一言講評。毒舌の夏井先生がいらしたら、ばっさりやられるのでしょうが。この句会はなんでもありのゆるーい自由な句会です。

1,お隣の猫の眼がきらんと。木下闇でちょっと不穏な感じ。
2,暑い一日を終えて人は猫に優しくなります。お互い今日一日がんばったねと。
3,高齢化は動物の世界にも訪れています。昼夜逆転、徘徊、夜泣き、猫事とは思えませんね。
  ねむの花が巧みとの声あり。
4,ホームレスのそばの猫は太ってます。猫にえさがあげられているのでしょう。
5,玄関先のつめたい石の上にまるでマットのようにぺしゃんこになって寝ている猫を見たそうで す。
6,天国へ旅だった愛猫を思って作られた句。まぶしそうに目を細めて夏空に旅立ちました。
  虹彩が虹を思わせあの世への架け橋のよう。
7,主婦の実感。なんにもしたくないときはご飯に鰹節をかけて猫まんま。私も好きです。
8,少しひんやりとした夏の風が猫の背中をなでて夢心地ですね。
9,江戸、昭和、平成の猫たちを一同に会した句。ジバニャンも入れて欲しかったな~。
10,以前訪れた馬籠宿でお腹を上にむけて寝ていた猫を詠みました。
11,今もっとも熱い改憲問題をさらった詠まれました。猫にとってはどこ吹く風?
  我々猫には関係ないにゃんと。でも、意外とわかっていて論議してるかも??
12,半眼で現世を見、もう半眼で来世を見てるそうです。動物寺には捨て猫がいっぱい。今は立  派な動物のお墓も法要もあります。
13,トップ賞でした。暑さに耐えている命。すべてを受け入れている姿は見習わねばいけませんね。


今回の句会で印象的だったのは「当たり前のことを当たり前に詠む、そこに発見がある」

     眠る間に人は老いゆく遠花火  

遅足さんの最高句でした。共感できる年齢になりました。来月は「夏の虫」を詠んで作ってください。
コメント
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