先日、久しぶりに東京へ行ってきました。日韓の弥勒菩薩が
同時に見られるというので上野の国立博物館へ行ったのですが、
丁度その展示は終わったところで、がっかり。
高齢の身には広い博物館内の移動は大変で、本館まで歩くのは諦め、
入口近くの東洋館を訪れてみました。ここで思わぬ収穫がありました。
私は、以前から「飛天」に興味を持って、素人ながら調べているのですが、
その飛天を見ることが出来たのです。
閑散とした館内の片隅に仏像などを入れる仏龕(ぶつがん)が15面、
壁に架けられています。ガイドブックにある簡単な説明によると
この仏龕は中国西安の宝慶寺にあったものだが、もともとは別の
石窟寺院の壁に嵌め込まれていたものだそうです。
唐時代の作。一面の高さ約110センチ、幅95センチ。
石灰石に三尊(さんぞん)が浮き彫りされていますが、
私の関心はその仏像の上の天蓋に彫られた飛天です。
一面に対で飛天が彫られており、よく見るとそれぞれ姿が多少、
異なっています。お顔は総じて丸顔で天衣をひるがえしています。
私がこれまで見てきた敦煌や雲崗の飛天に比べると、やや稚拙に思えますが、
それがなんとも素朴で「古拙の美」といったところでしょうか。
通常、飛天は雲のたなびく虚空を天衣を翻しながら飛行していますが、
一面だけ天人が翼をひろげた鳥に乗っている珍しい姿が彫られているのを
発見しました。(写真・東京国立博物館蔵)
この鳥は一体どういう種類なのか。鳳凰にしては頭部が
ちょっと大きすぎるように思います。
霊鳥、瑞鳥と言っておけば無難なところですが、
いずれにしても此の世のものでない事だけは確かです。
この鳥のことで、ご存じの方があれば教えて下さい。
この仏龕はフラッシュなしなら撮影OK。ケイタイのカメラで撮ったため
画像は鮮明ではありませんが・・・。
同時に見られるというので上野の国立博物館へ行ったのですが、
丁度その展示は終わったところで、がっかり。
高齢の身には広い博物館内の移動は大変で、本館まで歩くのは諦め、
入口近くの東洋館を訪れてみました。ここで思わぬ収穫がありました。
私は、以前から「飛天」に興味を持って、素人ながら調べているのですが、
その飛天を見ることが出来たのです。
閑散とした館内の片隅に仏像などを入れる仏龕(ぶつがん)が15面、
壁に架けられています。ガイドブックにある簡単な説明によると
この仏龕は中国西安の宝慶寺にあったものだが、もともとは別の
石窟寺院の壁に嵌め込まれていたものだそうです。
唐時代の作。一面の高さ約110センチ、幅95センチ。
石灰石に三尊(さんぞん)が浮き彫りされていますが、
私の関心はその仏像の上の天蓋に彫られた飛天です。
一面に対で飛天が彫られており、よく見るとそれぞれ姿が多少、
異なっています。お顔は総じて丸顔で天衣をひるがえしています。
私がこれまで見てきた敦煌や雲崗の飛天に比べると、やや稚拙に思えますが、
それがなんとも素朴で「古拙の美」といったところでしょうか。
通常、飛天は雲のたなびく虚空を天衣を翻しながら飛行していますが、
一面だけ天人が翼をひろげた鳥に乗っている珍しい姿が彫られているのを
発見しました。(写真・東京国立博物館蔵)
この鳥は一体どういう種類なのか。鳳凰にしては頭部が
ちょっと大きすぎるように思います。
霊鳥、瑞鳥と言っておけば無難なところですが、
いずれにしても此の世のものでない事だけは確かです。
この鳥のことで、ご存じの方があれば教えて下さい。
この仏龕はフラッシュなしなら撮影OK。ケイタイのカメラで撮ったため
画像は鮮明ではありませんが・・・。