酷暑の夏、作者は一人暮らしで体調をくずしたお姑さんをしばらく家に呼び看病されました。
和室に布団を敷き、夏布団とタオルケット両方を用意して時々ふすまをそっと開けて「大丈夫かな」と寝ている姿を確認する日が続いたようです。
その優しい思いはたくさんの方の共感を得ました。
須美さん: やや重たげのややがよく効いている。
容子さん: 「やや重たげ」が効いています。
童子さん: あまり身動きされないのでしょうか。そのせいか薄い夏布団さえ負担に見える。病人を思いやる心がひしひしと伝わります。
千香子さん: 母が 財布に小銭が入っていると 重い と 言っていたのが実感できる母の歳になりました。 重たげ という言葉に、病人の気持ちがわかる細かい気配りを感じました。
晴代さん: *やや*という言葉で状況がわかる気がします。
亜子さん: 夏蒲団は薄めの軽やかな印象を受けるが、病人のかぶった布団がやや重たげなのは病気の状態があまりよくないかも知れずせつない。
郁子: 健康ならば、タオルケットも足で蹴飛ばすのでしょうが 病んでいる人は、夏の薄い布団にも重さを感じる。本当に重いのではなく気持ちの沈みがのって重いのでしょう。少々熱もあって汗をかき湿っているかもしれない。
こちらもお姑さんを思う句です。
ほぼ白寿スイカ頼りの日々となり 須美
(あと半年で白寿を迎える姑は食欲が落ちてしまい水分をとるのもままならなくなりました。ただスイカは好んでいてスイカが頼りです )
竹葉さん: 最初はよく分からなかったのですが、もう百歳近くなり食欲も気力もわかないけれど、スイカは大好きでそれを食べることで命を繋いでいるという句だと思いました。スイカの甘さ色水分が輝いてます。
容子さん: スイカは偉大です。
能登さん: 頑張って、夏を乗り越えられんことを。
お年寄りや、病気、介護を受ける方には、今年は特に厳しい毎日と思います。
身内を案じる思いとともに、大勢の方が故郷に帰省されるのでしょう。お盆ラッシュが始まりました。
暑さに加え、ガソリン価格や諸物価高騰の中での大移動。台風も接近中です。
大きな事故もなく無事に過ごされますよう祈らずにはいられません。 郁子