弁護士のバッジは向日葵の花がモチーフ。向日葵の花は太陽に向かって力強く咲くことから「自由と正義」を表しているそうです。そしてバッジの真ん中には、「天秤」が描かれ、これは重さを測る道具なので「公正と平等」を表しているそうです。
道路交通法が改正され、今年4月から自転車利用者にヘルメットの着用が努力義務となりました。作者の郁子さんはこの社会の変化をかわいい俳句にされました。ヘルメットをかぶって自転車に乗り向日葵に向かってチリンとベルを鳴らす。法を順守している誇らしげな感じがします。お天道様に顔向けできないことはしないという作者の心意気も伺えます。
句の背景にはこんな社会性がありましたが、やはりこの句のポイントはなんと言ってもかわいい「チリン」という音でしょう。
須美さん:はつらつとしていて元気が出る。チリンが好き。
千香子さん:チリンとヘルメットで 自転車に 乗っている人の様子がよくわかります。
亜子さん:◎の句。軽やかに日常の一コマを詠んでいる。よく目にする光景をだが、向日葵との取り合わせがよく明るい句。
泉さん:ヘルメット着用義務になってヘルメットをかぶってる人が多い夏です。
まっさおな日傘をたたむ神(おとこ)かな 遅足
自由題でも日傘を詠まれた遅足さん。ちょっと抽象的な句ですが、なぜか心魅かれました。それは神(おとこ)という表現があるからでしょう。
詳しい句意はわかりませんが、佐保子さんは「真っ青だった空がみるみる曇ってがらがらと雷雨になる情景でしょうか?この神はやはり、男の神ですよね。女の神はせいぜい家のなかで喚き立てるくらいかしら?」というコメントを下さいました。
私も採らせていただきました。 「神(おとこ)」と仮名が降ってあるので、男性が傘をたたんだのかと思いましたが、この神は天の神様で、真っ青な青空の天空の大きな傘をたたんで梅雨空が広がっているという感じかな?と解釈しました。
夏帽子孫の頭や我に似て 能登
こちらの句はほほえましいお孫さんのことを詠んだ句。一緒に甲子園にでもお出かけになったかも知れませんね。多くの方が4年ぶりにお孫さんと再会できた夏だったかも知れません。私の絶壁頭も亡き祖父に似ています(笑)
台風の余波がなかなか収まりませんが夏休み後半は穏やかに楽しく過ごしたいですね。麗子