作者の童子さんのコメントです。
「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」
という句が本当に大好きで。じゃあ勝つと何に生まれる?と考えて。最初はヒグマとかライオンだとか。思いついたけど何とも面白くない!そうだ人間がいるじゃん!じゃんけんに勝つことが褒美なのが罰なのか。
★★★
「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」は池田澄子さんの句です。私は不勉強で知りませんでしたが、口語的な俳句が多く日々の生活を詠み、戦争をテーマにしたものも多いとのこと。
ピーマンを切って中を明るくしてあげた
前へススメ前へススミテ還ラザル
といった句が有名です。
「ニンゲン」とカタカナで書くと人間はとてつもなく恐ろしいもののような気もしました。
能登さん:そうかも知れない、と思います。
郁子さん:じゃんけんで勝ってなるなら勝ち組です。最高の幸せを享受するのだからそれなりの責任というものもあるはず。高等動物の長である人間をニンゲンとカタカナで言うところに皮肉めいたものを感じます。なかなか深いです。
炎天下草木も枯れて雨恋し 泉
本当に今年の夏は暑くて植物にとっても辛い夏だったことと思います。我が家のヤツデも枯れました。
朝ドラの「らんまん」の中でハチクは120年に一度花を咲かせ、その後枯れてしまう。花が咲くと悪いことが起きるという言い伝えがあり、その後日露戦争が起きたというシーンでした。今年、各務原でハチクの花が咲いたとニュースでやっていました。どうぞ恐ろしいことが起きませんように。止められるのはニンゲンです。麗子