「秋の虹」で同じくトップ賞の麗子さんの秀句です。
お父さま、お姑さんともに離れたところにお住まいですが、定期的に見守りに帰っていらっしゃるとのこと。「制限の見舞い」という表現に思うように会えない辛さが集約されています。
竹葉さん:コロナで自由がない中お見舞いの暗い気持ちが、虹を見てぱっと明るい気分になったという、良かったなー、と思わせるいい句だと思います。
須美さん:久々の見舞いで会えて安堵したのでしょうか。
晴代さん:心残りと秋の虹の取り合わせがよい。
千香子さん:ようやく見舞いに行けた日 滅多に見ない 秋の虹も見た。 嬉しいような寂しいような感じがしました 。
亜子さん:コロナ禍のお見舞いを多くの人が経験している。短い時間でも会えてよかったという気持ちと、虹を見るといいことがあるような気がするので、虹に希望を託す微妙な心理が伺える。
私もいただきました。ちょうど母が誤嚥性肺炎で入院中。面会時間は時間厳守で10分・・あっという間です。
制限つきの見舞いの帰り、言い忘れたこと、やり残したこと、別れ際の母の顔などあれこれ思い出します。
妙に明るくふるまいながらひとりに戻ると少し寂しい。秋の虹がぴたりとくるように思いました。 郁子