575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

母転ぶ知らせ受け取る夜寒かな  容子

2023年11月24日 | Weblog

離れた所にひとり住まい、または老夫婦のみという親のアクシデントは背筋の凍る思いのするものです。

普段なかなか帰れないという負い目を感じているだけにショックもひとしお。兼題二番目に票を集めた句です。

 

竹葉さん: 老人の転倒は長患い、命取りにもなります。そんな知らせを受けた時はやっぱり寒っとなる事でしょう。

須美さん: 母の一大事の連絡が。なんとも言えない胸騒ぎというか恐怖が伝わる。

麗子さん: 身につまされる一句。夜の電話は親のアクシデント発生が多いです。思わず寒さが増します。

亜子さん: そろそろ秋の夜寒の時に母が転んだという知らせがある。身につまされる句。90を超えると気弱になるし転ぶことも多くなる。転んだだけですめばいいのですが。

晴代さん: 受け取るが(電話やスマホ)ではないし でも夜寒が倍に感じますね。

童子さん: 離れて暮らす親のことは心配です。その心情が伝わります。

遅足さんもとられました。

聞くところによると、作者のお母さまが飼っているワンちゃんが脱走しかけ、慌てたはずみに転ばれたそうです。

もうすっかりよくなっていらっしゃることを願います。

         

うちも米寿になる義母が郷里に一人住まいです。どんなに車を飛ばしても3時間はかかるという場所。

先日夜も更けて突然電話が鳴り響きナンバーディスプレイには義母の名が。茶の間が瞬間凍てつきます。

 「正月は何食べたい?手の込んだものはあかんで。あんたらでよろしくなー。」 

元気な声にホッとしました。   郁子

 

 

 

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