575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

朝寒や軋む門扉の響きおり  郁子

2023年11月30日 | Weblog

今日で11月も終わりです。寒さが厳しくなって朝起きるのが辛くなって来ました。

「朝寒」という兼題で色んな寒さが詠まれましたが、この郁子さんの句は聴覚に訴える寒さでした。寒くなって、朝刊を取りに行く時に響く門扉の軋む音。暑い夏には感じられない音だと思います。冷たい澄み切った空気にギギギっという音が朝の住宅地に響きます。寒さが強調される一句だと思いました。

晴代さん:早いお出かけか新聞がきたのか軋む門扉の語順がいいですね。

能登さん:寒くなると、ドアの軋み音は意外と遠くまで聞こえる気がします。何気ない気付きの句。

容子さんも私も頂きました。耳を澄ませば色んな音があふれているのに意外と気づかないことが多いですね。耳を澄ませて日々の変化を見逃さないようにしたいものです。

何かと気ぜわしくなって来る師走。門扉の汚れも気になるところですがいつも後回しになってしまします。今週末はまた一段寒さが進むようです。皆さま温かくしてお過ごし下さいね。  麗子

 

コメント (1)
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