２０２３年１１月「朝寒」「夜寒」
- 朝寒や人生初の救急車 （佐保子） 竹葉 遅足 亜子
- 独り居の鼻をかむ音朝寒し （亜子） 泉 能登 晴代 童子
- 朝寒やラジオ体操騒々し （須美） 竹葉
- 朝寒しうつむき加減子らのゆく（麗子） 容子 須美 佐保子 泉
- 朝寒や膨らむ鳩に日は優し （竹葉） 容子 千香子 須美 遅足 佐保子 亜子 能登 郁子 童子
- 朝寒や軋む門扉の響きおり （郁子） 容子 麗子 能登 晴代
- 朝寒の部屋に降神火入れ式 （童子） 郁子
- 「こそあど」の言葉の多き夜寒かな （晴代）
- 帰名して友と夜寒の祝い酒 （泉） 千香子
- ヘルメットの漢ぞ夜寒の足場 （千香子） 麗子
- 鳴きやまぬ夜寒の里に猫の声 （遅足）
- 枕もと汽車の音(ね)微か夜寒かな （能登） 千香子 佐保子 泉 郁子
- 母転ぶ知らせ受け取る夜寒かな （容子） 竹葉 須美 遅足 麗子 亜子 晴代 童子
自由題
- 母さがすガザの幼女の夜寒かな （亜子） 竹葉 容子 千香子 須美 佐保子 麗子 能登 郁子
- 木の実落つ子等散らばりて無我夢中 (須美) 容子 泉
- 小春日に怪鳥のごと演習機 （郁子） 竹葉 千香子 遅足 佐保子 麗子 亜子 晴代 童子
- 冬晴れやブルーインパルス空を裂く （麗子） 須美 遅足 郁子 童子
- 朝寒の五指のこわばり日追うごと （晴代） 容子 亜子 能登
- リスのエビフライ園児ら見せ来る （千香子）
- 朝露や鈍き靴音草にしむ （竹葉） 泉 童子
- 枯紫蘇を抜けばピチパチ実の爆ぜる （佐保子） 竹葉 須美 泉 亜子 能登 晴代 郁子
- 末枯れてなお佳き香り桂かな （能登） 千香子
- 分け入って紅葉の山の蒸留所 （容子） 遅足 佐保子 麗子 晴代
- 汗と泥四年に一度ラガーマン （泉）
トップ賞は
兼題 竹葉さん
自由題 亜子さん 郁子 でした。
