白菜を丸のまま買うことが減りました。今夜は鍋物というときに半分で足りるかなと思った頃が懐かしい。
大家族があたりまえで、大きくて重いということが豊かであった時代です。
竹葉さん:「豊かに」とは分かるようでよく分かりませんが、しっかり太ってるというだけではなく、美味しい良い食材で、大家族の食卓を十分に賑わしてる感じがして独創的な言葉だと思いました。
反対にちいさいサイズに着目した句
白菜の四分の一カット並ぶ国 容子
四つ割りの白菜余る我が家かな 能登
両方とられた千香子さんは
国と いう 1字 がいろいろ 表している。ここに 歴史まで読み込んでいるような 気がしました
私も スーパーの白菜売り場でしばらく 見ていたのですが 1/4カットの白菜は 茎の直線がとても みずみずしく美しく 1/2カットのものは中心 部分が盛り上がってきていて、切ってから時間が経っていることが分かりました。 1/4 ぐらいでないと現在の家族構成の家庭料理にはむかないということなのでしょうか。(よく観察していらっしゃいます)
能登さんの句に対するコメントです。
容子さん:自分と同じ題材でも「四つ割り」が字数少なくよいなと。
亜子さん:子どもたちが自立した今は、ひとつの白菜がどうしても余ってしまう。。。昔をなつかしむ句ですね
こうやって見ていると白菜ひとつにも時代の変遷、歴史ありですね。
とても身近な白菜から暮らしや生活、思い出があふれだしたように思います。シャキシャキでも、くたくたに煮ても、和風でも洋風でも、お漬物でも飽きないお野菜と言えます。
白菜は百歳までのお友達 遅足
容子さんは「日々のつましい生活こそ宝物です」とコメントされました。
能登半島地震から一か月、日常が一瞬にして崩れ去ることを知りました。あたりまえの暮らしがいかに脆いものかも。
今は、復興にむけて懸命に日々を重ねる方たちの明日を信じて祈り続けたいと思います。 郁子