575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

父宛の母の恋文春の夢  亜子

2024年02月22日 | Weblog

「春の夢」句会いかがでしたでしょうか?ちょっと捉えどころのない「春の夢」。春眠に見る夢ですが、春の願望のようにも思えます。

千香子さんと同票でトップになった亜子さんの句。

親の恋文を発見するのはどんな気分でしょうか?見てはいけないような、両親にもこんな甘い時があったのかと。いずれにしてもご両親はもうこの世にはおられず、恋文からしのばれる両親の恋心。春の夢のようにうっすらと色づいて見えたことでしょう。

容子さん:若かりし日の手紙か、最近のものなのか。 デジタル時代はこういったものが残りそうにないですね。 

郁子さん:親の青春時代はあまり知りたくないというのが本音ですが、恋文なんて出てきたら。。。(笑) まだまだ子どもなのか春の夢にしてしまいたい。

能登さん:ホッコリする佳句。

       ★★★

亜子さんに句意を聞いてみました。

明治生まれのご両親は恋愛結婚だったそうです。ご両親の実家を処分された時、若き日のお母さまのお写真が出て来たそうです。その写真の裏にお母さまからお父様への恋文が書かれていたそうです。

素敵なエピソードですね!!今回「春の夢」の理解が難しかったという声がありました。夏の夢とどう違うのか?亜子さんが「春の夢の範囲は広くていい」とのアドバイスをくださいました。確かに。明日もトップ賞の千香子さんの句をご紹介します。麗子

コメント (2)
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