能登半島地震をふるさと富山で体験した作者から次のコメントとともに寄せられた一句です。
「元日の夜は余震に何度も外へ飛び出しました。つと空を見上げたら、それはそれは見事なオリオン座が煌々と…自然の素晴らしさと非情さを感じずにはいられませんでした。避難生活を送っている方々を勇気づけるように、天に雨や雪を降らせずに冬の星座をあげてくださいと祈るばかりです。」
童子さんの願いは聞きいれられず、悪天候がかなり救難活動の妨げになったことを思いだします。
千香子さん:地上で何があろうとも 空にはいつもの ように変わらず オリオンが輝きさみしさが伝わってきました。
能登さん:オリオンも輝き、全天一明るいシリウスも輝いています。早い復興を祈っています。
麗子さん:こんな悲惨な状況でも空にはオリオン座が輝く。電気もなく一層くっきりと見えたことでしょう。やるせない無常の気持ち。阪神大震災の夜も満月が美しかったと聞いたことを思い出しました。避難所が俳句に出て来るなんて。。。
亜子さん:避難所の生活は厳しいものですが、見上げればオリオンが輝いていますよと被災地の人たちにエールを送る句。この思いを共有したい。
私もいただきました。空はつながっていても何もできない小さい自分を感じました。せめて避難所からオリオンを見ながら一緒に頑張ろうねと誓い合う方が隣にいらっしゃることを願いました。
さて、今月の句 「春の夢」が出そろったようです。
最後に先月自由句で出した私の初夢を紹介させてください。
初夢は円空仏に母の顔
泉さんは「幸せな気分にさせる夢です」と選んでくださいましたが、実は半泣き状態で飛び起きた私の夢でした。
車椅子の母を施設から連れ出し、山道を散歩しているのですが、石に車輪があたりそのはずみで母が椅子から飛び出して転がってしまいます。大慌てで抱き起したら全身土まみれ。なんてことを!!
夢中でその土を払い落としていたら母が手の中で固くなり円空仏になるという、感触もともなう生々しい夢でした。表情がおだやかでそれだけは救いでしたが
初夢にしては辛いですね。
皆さまの春の夢はどのような・・・ 楽しみにしています。 郁子