さすがにもう雪はないだろうと思いつつ、
思いがけない3月の雪で難儀したこともあり、なかなか冬タイヤを変えられずにおります。
多くの票をあつめたこの句は、わすれ雪という季語がどうなのだろうという思いもありました。
選者のコメントです。
竹葉さん: 「忘れ雪」は私の感じは皆が忘れてる頃に冷っとさせる雪、と思い、いい季語だと思ったのですが、調べたら「終い雪」だとありました。本当はどうなのでしょうか。
千香子さん: 日本列島は自然も多様で、雪の降り方も様々、雪について用語を調べてみたら牡丹雪、銀花、六花、風花、淡雪等雪を歓迎したくなるようなものもあるが、大雪、どか雪、豪雪、吹雪など困った降りかたも多々。わすれ雪はどうなのだろう、この句に関して言えば白魔ですね。
亜子さん: 今の政権は軍事費を増やしている。「わすれ雪」という季語を置くことにより、本来の日本は平和国家を目指していたのに。。。という思いが感じられる。
遅足さん、佐保子さんもとっていらっしゃいます。
季語が動くか、動かないかという視点もありますが、この句に関しては読み手にいろいろと想起させ、訴えるものがあります。
ひらがな表記の ひたひた と わすれ が視覚的にも心にも響く一句といえそうです。 郁子