題詠「熱帯魚」のいろんな発想や気づきの句を見ながら、連日の危険な暑さと言われる毎日を凌いでいます。
美しくて涼やかで可愛くて軽やかにいきたいものですが、少々ネガティブな色合いの心情句もありました。
そのひとつ、麗子さんの句に寄せられたコメントです。
竹葉さん:「二つ」は水槽の閉塞感から来るものでしょうから、海に帰りたい願望の強さを表してるのでしょうね。
郁子:美しいアクアリウムに何の不自由もなく優雅に泳ぐ熱帯魚ですが、本当に幸せなのか。聞くわけにもいきません。メランコリーな作者の気持ちを投影しているかもしれません。
佐保子さん、童子さんも採られ高得点でした。
熱帯魚委ねる生の幸ありき 容子
亜子さん:心境句。熱帯魚の動きを見て心の中に沸いて来た思い。いろんなことを全て定めと思い受け止めて生きて行く。一種の悟りのような心境を詠んだ句。
そして
不夜城を舞う名前無き熱帯魚 郁子
着飾って、楽しくやってはいるけれど・・と見た私の句です。
竹葉さん:竜宮城では軽々しいけれど、「不夜城」は休みなく泳ぎ続ける哀れさを感じさせてくれます。
須美さん:熱帯魚の水槽を不夜城と表現しているのが面白い。
名古屋栄辺りに、理由もなく集まってくる未成年が増えているそうです。
彼ら彼女らは互いの名前も知らないけれど、SNSでつながり集団で行動するためお巡りさんが、警戒と指導のパトロールを強化しているという話を聞き浮かんだ一句です。
麗子さんと二人句会をした時に「わたしたち疲れているのかなア・・?」と笑ってしまいました。
この暑さ。片陰に生きものみんなが身を寄せて、掛け合う言葉は優しくありたいと思うこの頃です。
片陰に雀二羽と信号待ち 郁子
大海を知らずともよし熱帯魚
という句が出来ました。安全な水槽に閉じ込められている熱帯魚は幸せかどうか?
私も93歳の義母との同居生活にどこか閉塞感を感じる毎日です。