575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

二つ上の姉の病めるや秋の蝶  佐保子

2024年11月08日 | Weblog

朝の冷え込みが急に厳しくなりました。早朝に救急車のサイレンを聞くとドキリとします。温度差は身体に負担がかかりますね。

ところで親を看るのと違って、兄弟姉妹の病は堪えるものです。同じ環境で育ち、共に人生のステージや思い出を共有しているからでしょうか。

自分の足元が揺らぐような不安な気持ちになります。胸に迫る一句には、作者の状況を知る方もいらしてたくさんの票が入りました。二つ上というお姉さんとの関係がリアルで、いっそう切なさが伝わります。

私も二つ上の姉がいて、最近、気苦労が多いのかすっかり小さくなり、満身創痍で孫の世話をしています。竹葉さんも二つ上のお姉さんがいらっしゃるとのこと。。

姉を思う気持ちへの共感と同時に不思議なご縁を感じました。

 

さて「秋の蝶」問題です。

遅足さんから「蝶の秋」ではどうだろうという指摘があったそうです。

秋の蝶は、夏の盛りを過ぎて秋風が吹く中で見られることから、儚さや移ろいを感じさせる詩的なイメージを持つ季語です。この先冬を迎えるとどうなってしまうだろうという切なさもあり、姉の病と響きあいます。

蝶の秋 となると、少し違った味わいが出てきます。句会のときにはそこまで感じられませんでしたが、残りわずかな蝶の命を惜しむ感情が出るように思いました。華やかにひらひらしている蝶にも人生の秋というタームがあるということでしょうか。

「秋の蝶」「蝶の秋」  どのように思われるでしょうか。 郁子

 

 

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2 コメント

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Unknown (麗子)
2024-11-08 09:46:35
蝶は春の季語ですが、「夏の蝶」、「秋の蝶」、「冬の蝶」とそれぞれの季節ごとにあるのですね。凍蝶となるとじっとして飛ばない蝶も。
お姉さまの病気は辛いけど、姉のいない私には同性の姉妹に憧れがあります。ご快癒をお祈りします。
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Unknown (佐保子)
2024-11-08 09:58:06
実は大阪に住んでいる姉は、医者にかかったら、すい臓がんの四期、予後は、2か月と言われたとのこと。ショックです。二度ほど会いに行ってきました。自宅で訪問医療を頼んでいますが、治療はしないという。家で看られなくなったら、ホスピスへといってます。気分が落ち込み、自分の体調まで心配な状況です。年を取ることはなかなか大変です。
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