575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

575の会 3月句会の結果です。  

2007年03月19日 | Weblog
 
題詠「桜」「花」

①桜満ち隙間に覗く碧さかな(龍次)愚・麗・郁・晴・立
②枝仰ぐ花待つ人の暖かさ(麗子)朱・立
③屋形船ゆるり行き交ふ花の雨(亜子)鳥・能・立
④頼朝の桜の下に埋めてくれ(朱露)龍・遅
⑤現し世に月下の桜ほの白く(郁子)
⑥百年は生者に長し桜餅(遅足)朱・静・愚・龍・亜
⑦ひたすらにおん身大切花の冷え(静荷)鳥・愚・郁・能・晴・遅
⑧花の雲眼下は保津の下り舟(立雄)鳥・郁・龍・遅
⑨思ひこめし鐘の震へや花の寺(愚足)静・麗・能・晴・亜
⑩花ひらのひらひらひらと空に消ゆ(能登)朱・静・麗・亜

     

自由題「大切なもの」

①春昼やいつも隠れている眼鏡(亜子)鳥・静・愚・郁・晴
②老梅の拗ねたる枝をそって撫で(立雄)能・龍・遅・亜
③無人駅出でて一輌春を行く(龍次)鳥・静・愚・麗・能・遅・立
④面伏せの雛に似たる女将かな(静荷)鳥・朱・龍
⑤一年のあっといふ間や雛の箱(愚足)静・龍・晴・立
⑥パソコンが壊れ読む読む町田康(朱露)
⑦礎は人の言葉の贈り物(麗子)朱・郁・亜
⑧わけもなくおかしかったりかなしい日(郁子)麗・
⑨母の恋妻の恋ありかしわ餅(遅足)朱・麗・能・晴・立・亜
⑩いぬふぐり母の鍬先土香る(能登)愚・郁・遅

おまけ
鈍行にゆられ答えをださぬ時間(郁子)

   

次回は4月18日(水)午後6時~
題詠は「空」です。

あわてものの遅足のことです。間違いがあったらご連絡を。

     


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1 コメント

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パクリ句 (愚足)
2007-03-20 08:50:37
春昼やいつも隠れている眼鏡(亜子)

 返事する機能のほしきメガネかな
 新聞も読めず眼鏡を怨みけり
 あるじゃないの言われてさする禿げ頭
 眼鏡逮捕名探偵にアメをやり
 行方知らぬ物多すぎし春日かな
 
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