575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

日没偈<にちぼつげ>聴きいる栗鼠や長谷の夏  殿

2019年09月04日 | Weblog



鎌倉の長谷寺に日没の読経<日没偈>が流れます。
ふと、見上げると一匹の栗鼠。
まるで、仏の教えを聴いているようです、と殿様。

インターネットで、調べてみました。
この世のあらゆるものが無常であることを説いている文で、
「人々は日々の慌しさに追われるばかりで、
命が一日一日ついえていくことに気づいてはいない。
命の灯は、風にさらされればいつ消えてしまうかわからないのである。
この迷いの世界には定まった境地などないのだから。
いまだ苦しみの世界から抜け出せずにいるにもかかわらず、
どうして安穏としていられるのだろうか。
よく聞け。剛健なる時にこそ、自らを鞭打って、常住なる極楽浄土を求めよ」
という内容だそうです。
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1 コメント

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夕べの詩。 (殿)
2019-09-05 07:23:19
拙句のご紹介ありがとうございます。鎌倉は台湾リスが野生化。もはや名物となってしまったようです。特に木々のある寺院にリスが多く実描写の句です。正規は「日没偈」<にちもつげ> 。しかし僧侶に相談<にちぼつげ>としました。日没偈は中国の善導大師による生きる道を説く夕べの詩です。正式名称は「勧一切衆生願生西方極楽世界阿弥陀仏国六時礼讃偈」遅足氏の明確な現代訳に感謝いたします。
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