575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

燕  つばくろ  つばくらめ 

2007年04月04日 | Weblog
一昨日、山崎川で桜見物をしていたら、燕が2羽、電線にとまっているのを
見つけました。
燕は、3月から4月に日本に来て、子育てをし、秋に南に帰っていく。
初夏の鳥と思ってきましたが、春の季語。
夏は「夏燕」、「親燕」、「燕の子」。「燕帰る」は秋の季語です。

 つばめつばめ泥が好きなる燕かな  細見綾子

泥と枯れ草で上手に巣を作る燕。
燕が巣をかけると家に幸せが訪れる、と言うそうですが、
三河の山の中にある母の実家では燕の巣を見たことがありません。
「泥や糞を落として汚いから作らせないようにしていた」とのこと。

 頭より大きな口を燕の子  遅足

10年ほど前までは、近くのマンションの入口に巣があって
親燕を飲み込まんばかりに大きな口を開いて餌をもらっていました。
ところが生ゴミを狙ってカラスが出没。燕は姿を見せなくなりました。
最近、ようやく生ごみ対策が進んで、カラスの数は減ったものの、
まだ燕は姿を見せてくれません。

      遅足




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4 コメント

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貴女は燕?雀? ()
2007-04-05 08:53:36
昔昔、燕と雀は姉妹であった。あるとき親の死に目に際して、雀はなりふり構わず駆けつけたので間に合った。しかし燕は紅をさしたりして着飾っていたので親の死に目に間に合わなかった。以来、神様は親孝行の雀には五穀を食べて暮らせるようにしたが、燕には虫しか食べられないようにした。--『雀孝行』

                 
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失礼な!! (応燕)
2007-04-05 09:03:11
 わたしは、高速で飛翔し一日に何百回も空中の害虫を捕食して五穀を守っているのですよ。
 古来より益鳥、幸せを呼び込む鳥として愛されてきたのを知らないのですか。
 雀こそお百姓さんに嫌われる害鳥なんですよ。

      
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親孝行な雀 (遅足)
2007-04-05 09:40:13
この話は、日本のものですか?
そうだとしたら、誰が語ったものなのかな?
お百姓は、燕のことをよく知っているので
こんな話にはしないでしょう。
では、都に住んで、額に汗して働かなかった
坊さんか?貴族か?



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お坊さんかな? ()
2007-04-05 13:47:37
 中世の説話集「鳥獣草木譚」の雀孝行の中の一話のようです。
 お猿の尻は何故赤いなどのコジツケ話を仏教説話にリメイクしたものの一つではないかと思いますが。

 しかし ススメの説話は多いのにツバメは珍しいですね。
      
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