サルナシ。別名をコクワともいう。 マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本の植物。 雌雄別株で、5~7月に白色の花を下向きにつけ、10~11月に長さ2~2.5cmほどの楕円形の果実が黄色に熟す。
果実は香りが好く甘みがあって美味しいと言う。生食だけでなくジャムや果実酒にもなる。ぜひ一度口にしてみたいものだが、サルナシの実に出会ったことが無い。海上の森にもサルナシはあるが、私の知る限り雄株ばかりである。
果実はおいしいはずで、キウィフルーツは、中国に分布するサルナシの一種オニマタタビを改良して出来た果物である。
一方、このサルナシの蔓は丈夫で腐りにくく、徳島県の「祖谷のかずら橋」はこれで作られている。また昔営林署の職員はサルナシに捲きつかれている植物を見つけると植物を守るため鉈を振るったという。そのせいかどうかは分からないが現在は数を減らし、森に親しむ者にとっては憧れの的になっている。
そんなとき、上高地からの帰り道に寄ったドライブインで「飛騨路・ほんのり甘酸っぱいドライフルーツ・サルナシ」に目が止り買い求めた。買いつつこんなに沢山サルナシがあるとはあやしいと思った。 案の定 心配は的中。眼鏡をかけて好く見ると裏の表示に「原産地・中国」とある。確かにドライフルーツにしたのは飛騨高山の業者であろう。ほんとうにサルナシかもしれないが、「原産地中国」という文字にオニマタタビ(キウィフルーツ)の可能性も高い。
そこで、栽培法も心配な「サルナシ」を食べるのは止めたのである。
サルナシの実に中国の秋おもふ 草女秘書
サルナシの減りてキウィの盛夏かな 同
果実は香りが好く甘みがあって美味しいと言う。生食だけでなくジャムや果実酒にもなる。ぜひ一度口にしてみたいものだが、サルナシの実に出会ったことが無い。海上の森にもサルナシはあるが、私の知る限り雄株ばかりである。
果実はおいしいはずで、キウィフルーツは、中国に分布するサルナシの一種オニマタタビを改良して出来た果物である。
一方、このサルナシの蔓は丈夫で腐りにくく、徳島県の「祖谷のかずら橋」はこれで作られている。また昔営林署の職員はサルナシに捲きつかれている植物を見つけると植物を守るため鉈を振るったという。そのせいかどうかは分からないが現在は数を減らし、森に親しむ者にとっては憧れの的になっている。
そんなとき、上高地からの帰り道に寄ったドライブインで「飛騨路・ほんのり甘酸っぱいドライフルーツ・サルナシ」に目が止り買い求めた。買いつつこんなに沢山サルナシがあるとはあやしいと思った。 案の定 心配は的中。眼鏡をかけて好く見ると裏の表示に「原産地・中国」とある。確かにドライフルーツにしたのは飛騨高山の業者であろう。ほんとうにサルナシかもしれないが、「原産地中国」という文字にオニマタタビ(キウィフルーツ)の可能性も高い。
そこで、栽培法も心配な「サルナシ」を食べるのは止めたのである。
サルナシの実に中国の秋おもふ 草女秘書
サルナシの減りてキウィの盛夏かな 同
知りました。
中国から来たほうに「カラ」がついています。
ちょっと大きい感じです。
これもお互いに花粉を交換して
新しい種になっていくのでしょうか?
そういう種類では自分の花粉が自分のめしべについても受粉できず、他の花からの花粉がついたときだけ実を結ぶことができるのですネ。
そうすると、雑種ができる可能性が高くなるというのも一つの理由です。
植物の学名は2名式になっています。
それに対して動物の学名は3名式ですネ。
これは分類方法として便宜上決められたというのではなく、種の違いを検討した結果なのですネ。
植物の場合、もともとが種の違いが動物よりも大きな範囲に収まっているということなのでしょう。
動物では、ようするに3段階の一致がないと継続した形質を持つ雑種ができないのに対して、植物では2段階の一致だけで雑種ができるのですネ。
植物が雑種を生じやすい原因はいくつかあるかもしれませんが、異質倍数体(二つ以上の異なるゲノムが組み合わさって生じる倍数体)を作れることが原因の一つとして挙げられるかもしれません。
例えば、アブラナ科植物のゲノム構成について、
ナタネ(2n=20;AA)、クロガラシ(2n=16;BB)、キャベツ(2n=18;CC)
ですが、これらの雑種は、
カラシナ(2n=36;AABB)、アビシニアガラシ(2n=34;BBCC)、セイヨウナタネ(2n=38;AACC)
となります。
また、コムギ(2n=42;AABBDDの異質六倍体)も、
マカロニコムギ(2n=28;AABB)とタルホコムギ(2n=14;DD)の組み合わせで生じたそうです。
本当なら、種の定義について考慮する事から始めた方がいいかも知れませんが・・・。
植物が、花粉によって繁殖し、風や昆虫を媒介に交配するので、雑種が多いというのは、もっともらしく思えますが、本当なのだろうかという疑問を抱きました。純粋な種を取る(保存)するには、かなり厳重にコントロールしないと、近所の近縁植物とのあいだの雑種ができるというのはよく分かります。稲の栽培などで、品種改良の場合、こういう雑種のでき方が大いに問題となる訳で、必要な交配を行って、関係のない交配は避けるよう細心の注意を払っているとも言えます。
しかし、ちょっとおかしいのではないかと思ったのは、植物の花粉はかなりな距離飛ぶ訳で(1キロメートルぐらいは飛ぶでしょう)、そうすると、容易に雑種が生まれるとすると、雑種だらけになって、純粋種などすぐになくなってしまうような気がしますが、別に人がコントロールしていないのに、自然界では、或る固有の種が純粋なまま、長期間存続しています。植物の種類による棲み分けなどが行われ、無闇な交配が生じなくなるということかも知れませんが、だとすると、植物の雑種が多いという話は、検討する必要が出てきます。
「動物」というと、かなり高等な動物を念頭されているのではないでしょうか。例えば、哺乳類とか鳥類、魚類、爬虫類などです。しかし、地球上の動物界で一番種が多いのは、節足動物の昆虫の類で、種の半分以上は昆虫だという話もあったはずです。
わたしは生物が専門ではありませんので(では何が専門家といえば、実は何もありませんが、それはとまれ)、よく分からないのですが、動物と植物という時、比較の念頭においているのが、動物は高等動物、植物は、下等とは言いませんが、それほど生態系のピラミッドで上位にある訳ではない植物を念頭されているのではないかという気がします。