昨日の午前は、よい天気だった。
青空が気持ちよかった。
しばらくお休みしていた娘のジョギングも、2週間ぶりに行った。
娘と同走して近くの運動公園に行くと、グラウンドではサッカーの試合をしている少年たちの姿が見えた。
高校生?
いや、それよりも小さい。
中学生だ。
この平日の午前中に中学生がサッカー???
よく見ると、グラウンドが見える小高い周辺には、日傘をさした人たちが見守っていた。
母親たち…??
…そうか!
中学校の新人戦だ!
遠くのテニスコートにも人だかりが見える。
そこはテニスの会場ということだな。
新人戦かあ…よかったなあ。
そう思った。
今年、3年生たちは、COVID-19 感染症のせいで、大会が予定通りにできなかったからだ。
感染症の不安は、今でもある。
5月、6月に比べて、感染症の脅威が決して少なくなったわけではない。
しかし、新しい生活様式が叫ばれるようになり、感染防止と経済活動の両立を目指すようになって、中学校の部活動やその大会も、こうして変わったわけだ。
見守る人たちの大半はマスクをしていたが、プレーする中学生たちはもちろんしていなかった。
当たり前のように、今まで通りの試合が行われ、中学生たちは1つのボールを懸命に追っていた。
いいなあ、よかったなあ。
私たち大人にしてみると、今年がダメなら来年、と思う。
だけど、学生・生徒たちは違う。
出場できる機会というのは、今この時しかないのだ。
新人戦ならば、2年生のこの時が、彼らにとって一生に一度しかない、一番の好機なのだ。
そして、この「時」は、来年はない。
当たり前のようにこの経験ができるのは、人生において今この時しかないのだ。
よかったなあ、大会ができて。
よかったなあ、試合に出場できて。
しみじみそう思いながら、グラウンドの大外をゆっくり走り去った私であった。