新潟のアイドルグループ、Negiccoも、3人のうち2人(Nao☆さん、Meguさん)が結婚してしまった。
まあ、そういう事実があっても、3人はちゃんとグループでの活動を続けているし、その活躍ぶりは変わらない。
まだ結婚していないのは、Kaedeさんだけになってしまったのだが、この2年間、歌で彼女の新しい魅力が開発(?)されているなあ、と思う。
去年からソロ活動も始めた。
去年と今年で、2枚のミニアルバム、1枚のフルアルバムと、3枚のアルバムを発表している。
Negiccoでは、他の2人とは声の質が違っているので、その違いがいい味わいを出しているなあと思っていた。
それが、ソロで歌っていると、これがなかなかいいのだ。
素朴で押しつけがましくないその歌声は、聴いていて心地いい。
9月に出たミニアルバム、「秋の惑星、ハートはナイトブルー」でも、そのよさはよく表れている。
1曲目の「秋の惑星」と7曲目の「ハートはナイトブルー」は、それぞれオープニングとエンディングだとして、残りの5曲がいい。
少し歌詞の内容が古いのではないか、と思いながらも、特に好みなのは、「モーニングコール」。
いつものバス停のガラスの電話ボックス
新しいテレホンカードであなたに
モーニングコール
と始まる歌。
スマホが普及している現代では、テレホンカードで電話をする、ということはないだろう。
けれども、ちょっと昔を思い出すような気がしてしまう。
そして、1番でも2番でも繰り返される、最後のフレーズが、
もしもし もしもし
これを繰り返す彼女の声がいい感じだ。
もう一つのお気に入りが、「ジュピター」
かつて2人で素晴らしい時間をもっていたのに、今は別れてしまい今も想い出しているというオチになってしまう歌。
「ジュピター」という彼女の声に、とても引き込まれてしまう。
このアルバムを部屋で聴いていると、心地よい時間が流れていく。
中身の5曲は、いずれも3分台の曲だが、アイドルの曲というよりも、なんだか昔の「ニューミュージック」と言われていた頃に出た女性歌手の歌声のような雰囲気がある。
それだけ、Kaedeさんも、単純なアイドルから脱皮して、年齢の重ね方にふさわしい魅力を高めてきているということかな。
爺さん年齢の私からすると、娘みたいな年代の彼女だが、これからも、注目していきたいな。