ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

処分が決定したが、辞めさせて終わりではない

2020-10-19 20:10:48 | アルビレックス新潟
「【ご報告】当クラブ所属選手の道路交通法違反に関する処分について」
として、アルビレックス新潟のクラブ側から、臨時取締役会報告が発表された。

 大変残念だが、
・ファビオ選手及びペドロマンジー選手の今日限りの契約解除
が発表された。
 また、同時に、
・アルビレックス新潟の是永大輔代表取締役社長が、今日から12月31日までの100%減額の減俸処分
・玉乃淳ゼネラルマネージャー兼強化部長が、今日から12月31日までの譴責処分(ただし、その間の報酬の100%を自主返納)

‥ということも発表された。

酒気帯び運転をしていたファビオ、それを知りながら同乗していたペドロマンジーの2人の法律違反と道義的責任は重い。
だから、契約解除で解雇は当然、と考える人は多いだろう。

ただ、外国人選手である彼らに、日本の飲酒・酒気帯び運転の違反に対する処分の厳しさ等は伝えてあったのだろうか?
当然クラブ側は、それを伝えたり、指導監督したりしていなければならないと思うが、していたのだろうか?
そうでないから外国人選手たちが過ちを軽く見ていたとしたら、それは、クラブ側の大きな過失である。

おまけに、その事実が発覚したのはひと月近くも前なのに、クラブ側はその事実を伏せ、ファビオ選手に6試合も出場させてしまっていた。
本来ならば、少なくとも、即謹慎させなければいけないところだ。
そのうえ、上部組織であるJリーグ側にもこの件を報告しないでいた。

こうなると、この一件は、当然クラブ側で一番の責任者である是永社長の耳に入っていたであろうに、このような失態をおかしてしまった責任は、当然問われることになる。
玉乃淳ゼネラルマネージャーも、それに次ぐ責任ありというところだろうか。

ただ、私は、このことについて、強く思うことがある。
巷やメディアは、不祥事があると、辞めさせるまでメチャクチャに叩く。
ところが、トップや本人が辞表を出すと、それで終わりにしてしまうことが多いのだ。
それではいけないだろう。
クラブとしての責任についても、誠実に世間に対して説明をすることが必要だと思います。クラブの責任とは、何がいけなかったのか自らの非を明らかにし、今後はその非が起こらないようにしっかりした策をとり、世間や周囲に対する信頼を回復することだと考える。
そのためには、誠実な説明や対応をしていく必要がある。
決して、トップや本人が辞めることだけが責任を取ることではないと考えるのだ。

世間がなんと言おうと、叩かれようと、「辞める=責任を取る」で終わりではいけない
新潟なりの責任の取り方をして、サポーターを含めて「みんなで」信頼回復に努めていくことが大切だと思うのだ。

昨日、先制ゴールを決めたマウロの談話に次のようなことがあった。
「私は今、31歳ですけれども、この年齢になってもピッチの中でも外でもミスを犯し、そのミスから学んで成長しています。それが人生であり、サッカーだと思うし、多くの人もそうなのではないでしょうか」

ピッチ内外でのミスから学び成長する。
それが人生であり、サッカーだと思う。
多くの人もそうなのではないか。


マウロが言ってくれた言葉は、尊い。
「多くの人も」という表現の中には、他人事ではなく、自分事として受けてほしいという願いがあるように思う。
簡単に非難して「辞めろ」ということは、他人事としての意識でしかあるまい。
この難局に対し、私たちには何ができるか、という自分事としての意識が大事だと思うのだ。
アルビレックス新潟を応援するすべての皆さんがそういう認識を持ってくれたならば、
「WE ARE ONE」
で、乗り越えて行けると思うのだ。

コメント
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