痛い逆転負けを喫したリーグ戦から、わずか中2日。
大胆なターンオーバーによって、疲労した選手を少しでも休ませたいところだが、けが人ばかりの傷だらけのアルビレックス新潟。
休ませるわけにはいかない選手ばかりだ。
未だ今季出場していない石山とか、余っているゴールキーパーだとか、特別指定だとか、とにかく何だろうと使える選手を使って、難局を乗り切るしかない。
そういえば、たしか来季の入団が決まっていた選手が、稲村のほかにもう一人いたはずだぞ。
そう思って、昨夜アルビのホームページで調べてみた。
あった、あったぞ、4月18日の発表で。
桐蔭横浜大学、笠井佳祐という選手の2025シーズン新加入が内定した知らせを見つけた。
4月17日付で当クラブが受け入れ先となる、「JFA・Jリーグ特別指定選手」として、認定されたことも書いてあった。
MFなら、使いたいなあ、この選手も呼べないかな?
大学は今、春のリーグ戦の真っ最中か?
でも、なんとかならないか?
…そんなことを考えていたら、試合前のメンバー発表を見て、驚いた。
先発メンバーにその笠井が入っているではないか!!
まず、よっぽどまずいプレーでなければいいから、アルビのためにがんばってくれよ~!
そう祈った。
他のメンバーを見ると、確かに可能な限りのターンオーバーだった。
今季高卒、初出場の石山ほか、出場機会の少なかった選手や若い選手を起用して打開しようという松橋監督の思いが透けて見えた。
だけど、先発の星、長倉は、3日前のきつかったゲームもフルに出場していたぞ。
いずれも、「大きな戦力として、今や替えのきかない」2人だからなあ。
途中で交代させてあげたいものだが、ベンチ入りメンバーを見てみると、
GKの吉満を除いて、彼らが普通は先発だろうけど、前の試合でみんなほとんどフルに戦っていた。
3日前の試合で、逆転すべく最後までよく走っていたメンバーばかりだ。
本来なら、彼らもベンチにも入れずに休ませたい顔ぶれだ。
でも、とにかく総力戦でがんばってほしいなあ。
若手ガンバレ!
そう思って、試合開始を待った。
そして、試合。
またやっちゃったよ。
不安が大当たり。
心配していた星が、相手との接触プレーで、担架で退場になってしまったじゃないか。
だから、疲れが心配される藤原を後半も延長戦も使わざるを得なくなった。
それから、激闘120分。
延長には入りたくなかったのに。
だけど、延長前半9分、奥村のパスを受けて均衡を破ったのは、この試合が今季初出場だったルーキー石山青空。
解説の柱谷さんが絶賛したシュートであった。
それ以外にも、彼の技術のしっかりしたプレーぶりに、これからが楽しみだ、とくり返し評価してくれていた。
さらに、1点では分からないからと思っていたところ、秋田が前がかりになる間隙を突いて、延長後半6分、今度は売り出し中の奥村仁が追加点を奪うゴールを決めた。
ここで、勝負あり。
ほかにも、先述の笠井は、本来はボランチの選手なのだそうだが、立派に前で魅力的なプレーを見せてくれた。
センターバックの稲村も、大学4年の特別指定選手なのに、もうなんの不安もなく新潟の守備に貢献してくれた。
若くて出場経験の少ない選手たちが、それぞれしっかりと活躍して、新潟に勝利をもたらしてくれたのはすばらしかった。
すばらしかったといえば、小島の陰に隠れていたGK阿部航斗も、ピンチでのセービングなど安定した守りを披露し、クリーンシートの勝利に貢献した。
ボランチの島田も、今日は完全に試合を支配していて、久々に(?)頼もしく見えた。
今日の勝利は大きい。
若い力の底上げを感じながら、チーム力がますます高まったと言えるからだ。
今日の試合、ルヴァンカップなので、DAZNでも放送はなかった。
窮地に陥っているチームを少しでも応援したくて、ネットで契約してライブで試合を見られるようにしたのだが、その選択は正しかったと思う。
選手たちが輝いて見えた。
だが、疲れた体でまた土曜日に中2日でホーム福岡戦を迎える。
けが人に星が加わり、ますます厳しい状況だが、だからこそ応援に行こう。
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