阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

阪神御影駅周辺は変わっていく

2008年01月27日 | 神戸あちこち
半年ぶりくらいに阪神電車の御影駅のホームから梅田行きの特急に乗りました。駅前にあった神戸市立御影工業高校の移設後の跡地が民間に売却されて、商業施設と高層マンションの工事が着々と進められていてあたりの景観が変わりつつありました。

この工業高校跡地の売却はコンペ方式になったので、最高値を提示したグループではなく、最安値のグループが随意契約で受注しました。現在神戸市は「疑惑のコンペ」として神戸市民に30数億の損害を与えたと市民グループから共同訴訟されています。

本来なら入札方式であろう大型案件を“コンペ方式”に持って行くように仕組み、結果として30数億も支払を節約出来たヤリテの連中は、今も高笑いが止まらない、とか言う人もいてはります。また、いやあ民間大手の凄腕連中にかかったら、古手の市会議員も市の局長も使われるだけ使われて、してやられたわな、と言う人もいてはりますが、真偽のほどは勿論知りません。ハイ。
 ところでこの跡地にはその昔、明治時代に出来た兵庫県御影師範学校があり、町田生まれの詩人、八木重吉が大正10年から4年間英語教師として勤務していました。
跡地の隣接地にある市立御影中学に彼の詩碑があるそうです。
私も工業高校がここに出来る前にあった学校に、46年前に一年ほど通ったことがあるので懐かしい場所です。

このあたりの阪神電車はホームから隣の駅が見えているのがいつも楽しい。なんかバスストップのような駅間隔です。こちらには西の石屋川駅が見えます。

ホームの東側からは隣の住吉駅のホームが見えています。

ちょうど相互乗り入れする山陽電車の姫路行特急が入ってきました。


 
   詩集「秋の瞳」より  八木重吉
 
     「大和行」

 大和の国の水は こころのようにながれ
 はるばると 紀伊とのさかひの山山のつらなり、
 ああ 黄金のほそいいとにひかつて
 秋のこころが ふりそそぎます
 
 さとうきびの一片をかじる
 きたない子が 築地からひよつくりとびだすのもうつくしい、
 このちさく赤い花も うれしく
 しんみりと むねへしみてゆきます
 
 けふはからりと 天気もいいんだし
 わけもなく わたしは童話の世界をゆく、
 日は うららうららと わづかに白い雲が わき
 みかん畑には 少年の日の夢が ねむる
 
 皇陵や、また みささざのうへの しづかな雲や
 追憶は はてしなく うつくしくうまれ、
 志幾の宮の 舞殿にゆかをならして そでをふる
 白衣の 神女は くちびるが 紅い
コメント (3)
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