阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

諏訪の和菓子「初霜」

2008年01月20日 | ある日の肴/夕食
この“初霜”という和菓子は「甲子堂」という名のお菓子屋さんの製品です。

「甲子堂」という名前の店は日本全国にいくつもありそうです。この「甲子堂」は諏訪市末広町の「甲子堂」で、子供の頃伯父の家に行くと関西への帰りに母がここで必ずお菓子を買って帰りました。私の相方も諏訪に行った時、母が教えてここで[諏訪御料人]というクルミ入りの羽二重餅の菓子を南柏への土産に買って帰ったことがあるそうです。

相方が最近「コープコーベ」の情報誌の(地方の銘菓)だったかの欄を見ていたら「甲子堂」の文字が目に入ったそうです。あれっもしかしてと思ってよく見たら諏訪の「甲子堂」だったそうです。彼女はすぐオーダーして2週間後に品物が届くまで黙っていました。私は目の前に出されたとき信じられませんでした。
通販でもないのに神戸で諏訪市のお菓子が買えるとは!と感激しました。


 まさかコープコーベのバイヤーが自らこの「甲子堂」の菓子を探し出したとは思えません。歴史はあるかも知れませんが、何しろ諏訪市内でも2店しか販売場所がないような町の和菓子屋さんですから。推測ですが、あまり他地方では知られていないけど、地元ではそれなりに年月の淘汰に残って、今も愛着を持たれている食べ物を全国的に調べ、それをスーパーや生協などの大規模小売業者に紹介するビジネスが成り立っているのではと思います。それにしても日本の流通というか販路の広がりは凄いと思いました。
 お陰でもう長く忘れていた懐かしい味の菓子をおいしく神戸で食べる事が出来ました。店の場所は父が育った家から50mも離れていないと思います。いまも店が続いていると知って嬉しかったです。そして[初霜]の舌触りはなんとも独特のもので、両親や伯父伯母方が健在だった頃と少しも変わらず、思わず目をつぶってゆっくりかみ締めていました。

コメント (4)
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