大阪の九条にある映画館「シネ・ヌーヴォ」は小さなマンションの一階にあります。
地下鉄中央線の九条駅からは商店街の中を3回曲がって10分ほどで辿り着きます。阪神なんば線の九条駅からは
5分ほどです。暑さの中、12日に今村昌平監督作品「黒い雨」を観に行きました。
小さな映画館の中はレトロというのか雑然というのか、村の芝居小屋というような雰囲気です。
壁には来場した映画人の署名が壁一杯に書かれていて、新藤兼人さんや黒い雨の脚本を今村昌平と共同で書いた石堂叔朗さんの
名前もありました。石堂さんの隣に下重暁子さんのサインがあるのは??でしたが、なんかのイベントの折に来場したのでしょう。
映画館の壁面にある今後上映映画のポスター。
映画館のHPはこちら。
映画「黒い雨」は日本人の誰かが作っておかなければいけない映画を、1989年にようやく今村昌平が作ったんだなあと思いました。
井伏鱒二原作の映画で、主役の田中好子、北村和夫、市原悦子が腰の据わった演技でピカの後遺症で苦しむ
日本人を描いていました。全篇に耳に懐かしい広島弁が流れるのが辛い映画でもありました。
先日亡くなった元キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんがこんないい女優さんになっていたとは知りませんでした。
そして、脇役に三木のり平、小沢昭一、沢たまき、白川和子などなど好きな俳優さんたちが多数出てきたのにも、驚きました。
映画はこちら
DVD、再上映、再放送など、機会があればご覧になることをお勧めします。
宝塚スターだった月丘夢路さんが主演した「ひろしま」のポスターもありました。
終わってから、一緒に映画を観たトリオロスシンキンコウソクの一員Nさんと軽く飲みました。
場所は地下鉄中央線堺筋本町の改札を出たところで見つけた居酒屋です。
いえ、軽く飲むつもりが映画の話などしているうちについたっぷり飲ってしまいました。