来年の諏訪大社御柱祭で諏訪市の氏子らが着用する「統一法被」のデザインが決まり、今月から一部地域で注文の受け付けが始まる。
現在のデザインが好評で、新型コロナウイルスの影響もあることから、前回(2016年)と同じ色と柄を継承した。
曳き綱と「諏訪」の文字を配した濃紺の法被が提供される。
同市に統一法被ができたのは1968(昭和43)年。黒地の法被で背紋の市章に「祭」の文字を入れた。
良い法被を安価に届けるため、80(同55)年から量産化が始まり、諏訪湖を模した水色を採用した。
86(同61)年の紫色、92(平成4)年の青色を経て、2004(同16)年に一般公募を行い、現行の絵柄が完成。前回、黒地から濃紺に変更されている。
デザインの継承は7月29日、市呉服商組合やJA信州諏訪、大総代、市など関係者による意見交換会で決まった。
絵柄が定着し、評判も良いことや、コロナ禍の影響を考慮した。
呉服商組合の林訓久組合長は「諏訪の祭りならどこでにでも参加できる統一法被。この機会に購入していただければ」と話している。
価格は大人用4800円。子ども用の大4300円、中3800円(いずれも税込み)。
上諏訪地区の氏子分は諏訪市呉服商組合、四賀、湖南、豊田、中洲の4地区はJA信州諏訪が取り扱う。
町内会単位での回覧を通じて注文を募り、来年3月上旬には希望者に届ける予定だ。